2024年04月22日-04月30日
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本体熱効率53.09%のディーゼルエンジンが発表

2024年04月24日

 中国天津市で20日、2024世界内燃機関大会が開かれ、濰柴動力が開発した、世界記録となる本体熱効率53.09%のディーゼルエンジンが発表された。中国新聞網が伝えた。

 エンジンの本体熱効率とは廃熱回収装置に頼らずに、ディーゼルオイルの燃焼エネルギーをエンジンの効果的な出力に変換する割合を指す。本体熱効率が高いほどエンジンの経済性が良くなる。ディーゼルエンジンが誕生してから127年にわたり、その熱効率の持続的な向上は国際的な課題となっている。

 中国内燃機関学会副理事長で、内燃機関・動力システム全国重点実験室主任を務める濰柴動力董事長の譚旭光氏は、「世界初の53%の大台突破は、100メートル走で言えば、9秒を切ったようなものだ。研究開発で獲得した発明特許は176件、実用新案は68件で、これらの成果は世界トップレベルの大学や科学研究機関との協力、そして世界の産業チェーン・サプライチェーンとの協同イノベーションによるものだ」と説明した。

 
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