トップ >政策国家政策第18期三中全会「決定」(全訳)> 1.改革の全面的深化の重大な意義と指導思想

1.改革の全面的深化の重大な意義と指導思想

(1)改革開放は、党が新時代において、全国各民族の人々を率いて進める新たな偉大な革命であり、現代中国の最も際立つ特色である。第11期三中全会開催から35年の間、中国共産党は、大きな政治的勇気をもって、経済体制・政治体制・文化体制・社会体制・エコ文明体制・党建設制度の改革を進め、開放の拡大を絶え間なく進めて来た。覚悟の揺るぎなさや変革の深度、影響の範囲はこれまでにないものであり、その成果は世界の注目の的となっている。

 改革開放の最も重要な成果は、中国の特色ある社会主義を切り拓き、発展させ、社会主義の近代化に強大な動力と堅固な保障を与えたことである。これまでの実践は、改革開放が、現代中国の運命を決めた重要な選択となり、党と国民とが時代に追いつくための重要な手段となったことを示している。

 実践と発展、思想の解放、改革開放に終わりはない。新たな状況と任務を目の前にして、小康(ややゆとりのある)社会を全面的に実現し、富強・民主・文明・調和の社会主義近代化国家を築き、中華民族の偉大な復興という「中国の夢」を実現するためには、新たな歴史的起点において改革を全面的に深化させ、中国の特色ある社会主義の路線への自信、理論への自信、制度への自信を不断に強めていかなければならない。

(2)改革の全面的深化にあたっては、中国の特色ある社会主義の旗を高く掲げ、マルクス・レーニン主義、毛沢東思想、鄧小平理論、“3つの代表”重要思想、科学的発展観を道標とし、自信を堅く持ち、共通認識を形成し、統一的な計画を練り、各方面と共同で推進し、社会主義市場経済の改革方向を堅持し、社会の公平や正義の促進と国民の幸福の増進とを出発点かつ立脚点とし、思想を解き放ち、社会の生産力をさらに解放・発展させ、社会の活力をさらに解放・増強し、各方面の体制や仕組みの弊害をきっぱりと取り除き、中国の特色ある社会主義という事業の広大な可能性を切り開いていかなければならない。

 改革の全面的深化の総体目標は、中国の特色ある社会主義制度をさらに改善し発展させ、国家統治の体系と能力の近代化を進めることにある。改革の系統性・全体性・協同性にさらに配慮し、社会主義市場経済・民主政治・先進文化・調和社会・エコ文明の発展を加速し、労働・知識・技術・管理・資本のあらゆる活力を引き出し、社会的富を作り出すあらゆる源泉を湧き上がらせ、発展の成果がより多くより公平に国民全体に恩恵をもたらすようにしなければならない。

 資源配置において市場に決定的な役割を果たさせることを念頭に、経済体制の改革を深化させる。基本的な経済制度を堅持・改善し、近代市場体系やマクロ調整体系、開放型経済体系の完成を進め、経済発展方式の転換を促し、革新型国家の建設を速め、さらなる効率と公平性、持続可能性を備えた経済の発展を進める。

 党による指導と国民が主人であるという理念、法による統治との有機的な統一を念頭に、政治体制改革を深化させる。社会主義民主政治の制度化・規範化・プロセス化の推進を加速し、社会主義法治国家を実現し、さらに幅広く十全で整備された民主体制を発展させる。

 社会主義核心価値体系と社会主義文化強国の建設を念頭に、文化体制改革を深化させる。文化管理体制と文化生産経営のメカニズムを整備し、近代的な公共文化サービス体系と文化市場体系を形成し、社会主義文化の発展と繁栄とを推進する。

 国民生活のさらなる保障と改善、社会の公平と正義の促進を念頭に、社会体制改革を深化させる。所得分配制度を改革し、全体の富裕化を促進し、社会制度の革新を進め、基本的な公共サービスの均等化を促し、科学的で効率的な社会管理体制の形成を加速し、活力・調和・秩序のある社会の実現を進める。

 美しい中国の建設を念頭に、エコ文明体制改革を深化させる。エコ文明制度の設立を加速し、国土の開発と資源の節約利用、環境保護のための体制・仕組みを整備し、人と自然が調和的に発展することのできる近代化建設の新局面を形成する。

 科学的な執政と民主的な執政、法律に従った執政のさらなる実現を念頭に、党の制度建設改革を深化させる。民主集中制の建設を強化し、党の指導体制と執政方式をさらに改善し、党の先進性と純潔性を維持し、改革開放と社会主義近代化建設に堅固な政治的保証を与える。

(3)改革の全面的深化にあたっては、中国が長期的に社会主義の初期階段にあるという現実に立脚し、発展が依然として中国のあらゆる問題を解決するための要であるという戦略的判断を堅持し、経済建設を中心とし、経済体制改革の牽引的役割を発揮させ、生産関係と生産力、上部構造と経済的土台との一致を推進し、経済社会の健全な発展の持続を推進しなければならない。

 経済体制の改革は改革の全面的深化の重点である。問題の核心は、政府と市場との関係を適切に処理し、資源配置において市場に決定的な役割を果たさせると同時に、政府の役割をさらに適切に発揮することにある。市場による資源配置決定は市場経済の一般的規則である。社会主義市場経済体制の整備においてもこの規則に従い、市場体系の不備や政府の過度な干渉、監督管理の不行き届きなどの問題を解決しなければならない。

 市場化改革の範囲と深度をさらに積極的かつ安定的に押し広げ、政府による資源の直接配置を大きく減らし、市場規則や市場価格、市場競争にのっとった資源配置によって、最大の効果と最適な効率を実現しなければならない。政府の機能と役割は主に、マクロ経済の安定を維持し、公共サービスを強化・改善し、公平な競争を保障し、市場の監督管理を強化し、市場の秩序を維持し、持続可能な発展を推進し、全体の富裕化を促進し、市場の失敗を補うことにある。

(4)改革開放の実践の成功は、改革の全面的深化にとっての重要な経験であり、長期にわたって堅持すべきものである。重要なのは、党の指導を堅持し、党の基本的路線を貫徹し、閉鎖的で硬直した古い道を通ることなく、旗幟(きし)を改める間違った道も通ることなく、中国の特色ある社会主義の道を堅持し、改革の正しい方向を一貫して保つことである。思想の解放と「実事求是」(実際に基づく行動)、時代に即した進歩、「求真務実」(真実を求める姿勢と実務的な態度)を堅持し、すべてを現実から出発させ、国内で成功したやり方を総括し、国外の有益な経験を鑑(かがみ)とし、理論の推進と革新の実践を勇敢に進めていかなければならない。「以人為本」(人を基本とする)という理念を堅持し、人民の主体的地位を尊重し、大衆の創造的精神を発揮させ、国民を拠り所として改革を推進し、人の全面的発展を促進する。改革と発展の安定的な関係を正しく処理し、大胆に、しっかりとした歩みで、トップダウンのプラニングと「石橋を叩いて渡る」の慎重さを結合させ、全体的推進と重点的突破とを互いに促進させ、改革政策の科学性を高め、幅広い共通認識を生み、改革のための力を集める。

 現在、中国の発展は新たな段階に入り、改革は難関克服の厳しい段階に入った。強い歴史的使命感をもって、全党と全社会の知恵を最大限に集中させ、あらゆる積極的な要素を最大限に活用し、困難や危険に立ち向かう勇気を持ち、さらなる覚悟で思想観念の束縛を取り払い、利益を固定化させる障害を取り除き、中国の特色ある社会主義制度の自己改善と自己発展とを進めていかなければならない。

 2020年までに、重要な分野と要となる部分の改革で決定的な成果を上げ、本決定の打ち出す改革任務を完了し、系統的で整った、科学的で規範的、効果的な運用が可能な制度体系を形成し、各方面の制度をさらに成熟し、さらに形の整ったものとする。


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