2014年中央一号文件(全文)
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八、農村ガバナンス・メカニズムの改善

(31)農村基層の党建設を強化する。党の大衆路線教育の実践を大きく展開し、農村基層奉仕型の党組織の建設を推し進める。農民協同組合、専門技術協会等、党の建設事業をより強化し、組 織設置の革新的かつ完全なものにし、従属関係を整える。基層の党組織リーダーとなる人員と党員グループの設立を強化し、村幹部の「一定三有」保障水準を高める。農村基層幹部の先進的モデルの広報を総括し、正 しい世論誘導を確立する。都市と農村の基層の党建設資源の整理統合を強化し、安定した村級組織活動経費の保障制度を構築する。農村の党風廉政建設を強化し、農村基層幹部の教育、管理、監督を強化し、農 村基層幹部の行動を改善し、農業関連分野の大衆の利益を侵害する腐敗問題や農民の負担を重くする行為を断固として取り調べ、処分し、是正する。

(32)基層民主制度を整える。指導の中核としての党組織の役割を強化し、農村における党の執政基盤を固め、強化し、村民自治の仕組みを整え、革新し、その他社会組織のプラスの機能を十分に発揮する。郷・鎮 行政体制改革を深化し、郷・鎮政府の機能を調整する。村務公開、政務公開、党務公開を一層推し進め、村民自治の制度化と規範化を実現する。様々な状況での村民自治の有効な実現形態を模索し、農 村コミュニティー建設試行組織と集団土地所有権が村民グループにある地方は、コミュニティー、村民グループを基本単位とする村民自治の試行を展開することができる。

(33)基層管理サービスを革新する。農民大衆の生産・生活の便を図り、公共資源配分効率を高める原則に従い、農村基層管理サービスシステムを整える。農村集団財産権および株式協業制の改革を推進し、農 民集団経済組織構成員の権利を保障し、世帯にまで行き渡る集団資産株式の占有権、収益権、有償退出権、及び抵当権、担保権、相続権を農民に付与し、農村財産権の流通取引市場を構築し、集団資金・資産・資 源の管理を強化し、集団経済組織の資産運営管理水準を高め、農村集団経済を発展、強大化させる。小都市(城鎮)の農村基本公共サービス提供に対する有効エリアを拡大し、農 村基層公共サービス資源の効果的な整理統合と施設の共同建設・利用を統合的に計画・推進し、条件を満たす地方は農村コミュニティー化管理サービスを着実に推進する。「楓橋経験」を総括し、広め、大 衆工作の仕組みを革新する。農村の精神文明建設を徹底して推進し、古い風俗・習慣の一新を提唱し、望ましい道徳風潮を育み、農民の総合的資質を高める。出稼ぎ者が留守にしている農村の児童、女性、高 齢者に対するケアとサービスを強化する。農村の高齢者事業を発展させる。農村の治安防犯コントロールシステムを整え、司法調停、人民調停の働きを十分に発揮し、農村社会の調和と安定を維持する。