2014年中央一号文件(全文)
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2014年中央一号文件(全文)

『農村改革の全面的深化と農業近代化の推進加速に関する若干の意見』

 2013年に農業・農村発展は好調を維持し、安定的に進展し、食糧生産は過去最高を更新し、都市と農村の住民所得格差は引き続き縮小し、農村改革は一段と深まり、農村の人々の生活には新たな改善があり、農村社会は調和と安定を維持した。

 わが国の経済・社会発展はモデル転換期にあり、農村の改革・発展が直面する環境は一段と複雑化し、困難と試練が増している。工業化、情報化、都市化の急速な進展は農業の近代化の同時進行を一段と差し迫って要請しており、食糧等重要農産物の供給確保と環境収容力との摩擦が日増しに先鋭化し、経済・社会構造の大きな変化は農村社会管理の革新に早急な解決を要する課題を突きつけている。第18回党大会と第18期三中全会の精神を全面的に貫徹し、思想を一段と解放し、安定的な進展と改革・革新を図り、体制的、構造的弊害を断固として除去し、農業の土台としての地位を揺るがず堅持し、農業の近代化推進を加速しなければならない。

 農村改革の全面的深化においては、社会主義市場経済改革の方向を堅持し、政府と市場との関係を見極めて解決し、農村経済・社会の活力を引き出す必要がある。イノベーションの模索を奨励し、基準となる線を明確にした上で、地方が先駆けて実行・試行することを支持する必要がある。現地の状況に応じた方法を講じ、段階的に進め、画一的な解決はせず、性急に目標を達成しようとせず、差異化された、または過渡的な制度と政策設定を認める必要がある。都市と農村を統合的に計画し、連動させ、農民に一層の財産権を付与し、都市・農村要素の平等な交換と公共資源の均衡ある配分を推進し、農民が近代化プロセスに平等に参画し、近代化の成果を共に分かち合えるようにする必要がある。

 中国の特色ある農業近代化の推進においては、終始改革を根本的な原動力とし、国情と農業状況に立脚し、時代の要請に沿い、家族経営を基礎とする各種経営形態の共同発展、伝統的で丹念な耕作と現代的な物質・技術・装備の相互補完を堅持し、高い生産量・効率と資源・環境の永続的利用との調整および同時考慮を実現し、政府の支援・保護と資源配分における市場の決定的役割との機能的相互補完を強化する必要がある。どのように耕作するかという問題の解決によって新型農業経営システムの構築の加速を誘導し、耕地が少なく水が不足する資源環境の制約の解決によって農業発展方式の転換の踏み込んだ推進を誘導し、美味しく安全な食の確保によって良質で安全な農産物の発展への注力を誘導し、先進的な生産技術と適度の経営規模を備え、市場競争力が強く、かつ生態環境が持続可能な中国の特色ある新型農業近代化の道を歩み出す努力をする必要がある。

 2014年及び今後一定の時期において、農業・農村政策は鄧小平理論、重要思想「3つの代表」、科学的発展観をもって指導的方針とし、改革・イノベーション、持続的発展という全ての要求に従い、体制・構造上の革新において新たなブレークスルーを切り開き、現代的農業の発展において新たな成就を遂げ、社会主義農村建設において新たな進展を遂げるべく努力し、経済・社会の持続的で健全な発展の維持を力強く支える必要がある。

 各級の党委員会と政府は「三農」の取り組みに対する指導を的確に強化し、農村改革の方向とペースを把握し、農業・農村発展の構想と方法をしっかりと計画し、党の農村の各方針と政策をしっかりと実行する必要がある。各級党・政府幹部は農民大衆の訴えと期待を真に理解し、農民大衆の生産・生活における具体的な問題を誠心誠意解決する必要がある。一段と党委員会農村工作総合部門の建設を強化し、統合的計画・調整、政策決定・サービス等の機能を強化する。農村改革試験区の取り組みに対する指導を強化し、改革・権限委譲と政策支援の取り組みを強化し、試験内容を拡充し、取り組みの仕組みを整え、成功ノウハウを迅速に総括し、普及させる。

 習近平同志を総書記とする党中央の周囲に緊密に団結し、積極的に進取し、鋭意革新し、農村改革・発展の新たなブレークスルーと進展に向けて努力しようではないか。


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