第二編 農業・農民支援と社会主義新農村建設の加速
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第七章 農村の生産・生活条件の改善

 都市部と農村部の経済・社会発展の一体化を進める要求に従い、社会主義新農村建設計画を着実に実施し、農村のインフラ建設と公共サービスを強化し、農村環境の総合整備を推進する。

第1節 郷・鎮・村の計画管理基準の向上

 農村の人口移転をめぐる新たな情勢に適応し、現地の実情に則した措置を実施する方針を貫き、村民の希望を尊重し、地域と農村の特色を際立たせ、特色ある文化的な景観を保護し、郷・鎮・村 の計画を科学的に作成する。

 農村の住宅と住居地区の建設を合理的に導く。安全かつ経済的で使用に適した省エネ・省スペース型の住宅設計図案を、農民に無料で提供する。県地域の郷・鎮建設、耕地保護、産業クラスター、村落の分布、生 態保持などの空間配置を合理的に行い、農村の生産・生活のインフラ、サービス施設、公共事業の建設を統一して計画する。 

第2節 農村インフラ建設の強化

 耕地・水利建設を全面的に強化し、建設・管理保護メカニズムを整備し、大・中規模の灌漑区、灌漑用揚水ポンプ場関連施設の改造を急ぎ、水土資源が豊富な地区に適時、灌漑区を新設し、干害防止・水 源事業の建設を着実に実施し、耕地・水利事業に関する小規模の重点県づくりを進め、農村の超小型水利施設を整備する。

 農村の飲用水の安全事業を強化し、集中式給水の推進に力を入れる。

 農村の自動車道路の建設を継続し、カバー率と交通容量および管理・補修水準をさらに高め、危険な橋の改造を強化する。

 エネルギー事業の建設を強化し、水力発電新農村電化県と小型水力発電所事業の建設に引き続き力を入れ、送配電網の新たなグレードアップ改造事業を実施する。メタンガス、稲わら・麦わら、林 業廃棄物などを利用したバイオマスエネルギーや風力エネルギーの発展に力を入れ、薪・石炭節約型のかまど・オンドルへの改造を強化する。

 農村および国有林区(場)、バラック地区、開墾地区における倒壊危険家屋の改造を全面的に推進し、遊牧民の定住事業を実施する。

 農村の郵政施設の建設を強化する。

 農村の情報インフラ建設を推進する。

第3節 農村公共サービスの強化

 公共財政がカバーする農村の範囲に拡大し、公共サービスに対する財政保障水準を全面的に高める。

 農村の義務教育の質とバランスの取れた発展の水準を向上させ、中等職業教育の無料化を進め、学齢前教育を積極的に発展させる。

 農村の医療衛生サービスネットワークを整え、安全で安価な基本医療サービスを農民に提供する。

 農村の社会保障制度を整え、保障基準を徐々に引き上げる。

  農村の公共文化施設およびスポーツ施設の建設を強化し、農民の精神・文化面の暮らしを豊かにする。

第4節 農村環境の総合的整備の推進

 農薬、化学肥料、農業用プラスチックフィルムなど面源汚染に対処し、家畜の汚染対策を全面的に推進する。

農村の飲用水水源地の保護、河道の総合整備、水質汚染の総合管理を強化する。

 土壌汚染の予防と監督管理を強化する。農村の清掃工事を実施し、ごみの集中処理を早急に推進する。農村環境の集中的・連続的整備を展開する。都市・工業汚染の農村への拡散を厳しく禁止する。