第十二編 互恵・ウインウイン 対外開放水準の向上
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第五十章 地域開放構造の整備

 開放の拡大と調和の取れた地域発展を結び付ける方針を貫き、沿海部、内陸部、国境地帯の一体化した開放を推し進め、優位性の相互補完、分業・協力、均衡・協調による地域開放の枠組みを構築する。

第1節 沿海部の開放の深化

 沿海地域における開放型経済の発展水準を全面的に向上させ、グローバルな加工設備基地から研究開発、先進的製造・サービス基地への転換を加速させる。国際化に適した管理体制・運 営メカニズムを率先して構築し、地域の国際的な競争ソフトパワーを強化する。サービス業の開放と国際サービス貿易の発展を推進し、国際サービス業の要素を呼び込み集約する。深センなどの経済特区、上海浦東新区、天 津浜海新区の開発・開放を掘り下げ、上海国際経済・金融・水上運輸事業、貿易センターの建設を急ぐ。

第2節 内陸部の開放の拡大

 中心都市と都市群をよりどころ、各種の開放区をプラットフォームとして、内陸部の開放型経済の発展を加速させる。資源と労働力における比較優位を活かして、投資環境を最適化し、外 資系企業の投資において優位性を持つ産業分野を拡大し、国際産業と沿海産業の移転を積極的に受け入れ、国際加工製造基地、サービス・アウトソーシング基地を若干数つくり上げる。重慶両江新区の開発・開 放を推進する。

第3節 国境地帯の開放の加速

 国境地帯の地理的優位性を活かして、特殊な開放政策を制定・実施し、重点港湾、国境都市、国境(国際)経済協力区および重点開発開放モデル区を早急に構築し、インフラと周辺国との相互アクセスを強化し、周 辺に向けた特色ある外向型産業群および産業基地を発展させ、黒竜江省、吉林省、遼寧省、内蒙古自治区を北東アジア開放の重要なハブ、新疆ウイグル自治区を西部開放の重要基地、広 西チワン族自治区を東南アジア諸国連合(ASEAN)協力の新高地、雲南省を西南方向への開放の重要な橋頭堡として、国境地帯の対外開放水準を継続して高める。