第十二編 互恵・ウインウイン 対外開放水準の向上
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第五十一章 対外貿易構造の向上

 外需を引き続き安定させると同時に掘り起こし、貿易発展パターンの転換を加速させ、貿易発展を規模拡張から品質・便益の向上、コスト優位から総合的な競争優位へと転換させる。

第1節 輸出競争の新たな優位性の構築

 輸出競争における既存の優位性を維持するとともに、技術、ブランド、品質、サービスを核心的競争力とした新たな優位性を早急に構築する。労働集約型輸出製品の品質とランクを向上させ、機械設備・電 力設備製品とハイテク技術製品の輸出を拡大し、高エネルギー消費、高汚染、資源製品の輸出を厳しく規制する。政策措置を整備し、加工貿易を組み立て・加工から、研究開発、設計、コア部品の製造、物 流などの段階に押し広げ、国内の付加価値チェーンを拡大させる。税関の特殊監督管理区域に関する政策・機能を整え、加工貿易企業の同区域への集中入居を奨励する。企業による国際マーケティング・ネ ットワークの構築を奨励し、国際市場の開拓能力を高める。新興市場を積極的に開拓し、輸出市場の多元化を推進する。

第2節 輸入の総合的効果の向上

 輸入構造を最適化し、先進技術、コア部品、国内で不足している資源および省エネ・環境保護製品の輸入を積極的に拡大し、消費財の輸入を適度に拡大し、マ クロ経済のバランスと構造調整に対する輸入の重要な役割を発揮させ、貿易収支構造を最適化する。中国の巨大な市場規模の魅力と影響力を活かして、輸入先の多元化を促進する。重 要な農産物の輸出入管理メカニズムを整備し、国際資源を有効活用する。

第3節 サービス貿易の強力な発展

 サービス輸出を促進し、サービス業の対外開放を拡大し、対外貿易におけるサービス貿易の割合を高める。観光、運輸、労務など伝統的なサービス輸出を安定させ、開拓すると同時に、文化、中国医薬、ソ フトウェアおよび情報サービス、ビジネス流通、金融保険など新興のサービス輸出の拡大にも取り組む。サービス・アウトソーシングの発展に力を入れ、サービス・アウトソーシング基地を若干数建設する。金融、物 流などのサービス業の対外開放を拡大し、教育・医療・体育などの分野を着実に開放し、良質の資源を導入し、サービス業の国際化水準を高める。