ナノテクノロジー・材料分野(国際比較)
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Ⅵ. 産業用構造材料・生活関連材料

中国は、部分的にではあるが日本や欧米の持つ科学的知識を参考にし、最新技術を積極的に導入することで、急速に力をつけながら追い上げ始めている。

 この分野では日本と欧州が競り合っている。米国は研究水準や技術開発水準では日欧に若干の遅れをとっているが、産業技術力でそれ程の差がない。韓国と中国がそれに続いている。

 

  • 中国の産業用構造材料の研究水準は全般的に低い。技術開発水準についても外国からの導入技術に深く依存しているが、生産現場において改良技術の開発も進み始めた。産 業技術力については技術移転により最新設備を有する工場が建設され、急速にキャッチアップしている。周辺技術の充実などはこれからの課題である。
     
  • 生活関連材料のうち繊維については海外からの帰国研究者により基礎研究が実施されているが、独自の技術を開発できるまでには至っていない。化粧品や食品技術に関する研究成果の発表は極めて少ない。繊 維材料は外国の産業技術を現地化する力はあるが、自力で産業化できるだけの技術開発力や産業技術力はない。化粧品では皮膚研究や有効薬品の探索に熱心な企業もみられる。