先端計測技術分野(国際比較)
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Ⅴ. 力学測定技術

 力学測定技術は米国、欧州でそれ程の差がない。日本は研究水準で少し劣るものの、技術開発水準や産業技術力では米欧とほぼ互角である。韓国、中国は離されている。

 粘度や摩擦の中国の研究水準は、欧米で成果をあげた研究者が帰国しレベルを上げている。

 距離・長さの研究水準はまだ欧米・日本には及ばないが、清華大学をはじめとして応用光学分野のポテンシャルが高い。また、光学産業においてベンチャー企業が多く、日 本からの精密機械加工機をはじめとした技術の流入により、産業技術力が高まる動きがある。

 速度・加速度の研究水準では、ファウンドリの普及を背景にMEMS加速度センサでは近年急速に成果が出つつある。光学式測定器も開発段階にあり、ユーザーニーズも高いことから潜在ポテンシャルは高い。ま た、産業技術力についてファウンドリの普及を背景に、既存工業国が歩んだステップを飛び越えて競争力を高める可能性は否定できない。