環境技術分野(国際比較)
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Ⅲ. 脳神経

中国の神経系疾患研究は、上海を中心に英国などとの国際共同研究により、研究水準が急速に上昇している。特に臨床研究における大規模なサンプル収集力は、今 後注目すべきである。

 米国は全ての面で世界をリードしている。欧州が研究水準を中心に追っており、日本が欧州に続いている。中国及び韓国は日本から差がある。

 上海生命科学院神経科学研究所などでは、細胞機能の関係で優れた研究を出し始めている。鎮痛などに関して東洋医学に基づいた研究は多いが、細胞・神経回路の科学的な裏付けには至っていない。しかし、研 究施設の重点化など今後飛躍的に伸びる可能性もある。

 生体の恒常性機能、神経系の疾患などの技術開発について、製薬会社の数は多いが新薬開発・研究開発においては水準が低い。しかし、近年の公的機関での研究水準上昇や外資系製薬企業の研究所誘致により、そ の水準は徐々に上昇している。

 神経系の疾患の研究水準について、上海を中心に英国などとの国際共同研究を進め、研究水準が急速に上昇している。特に臨床研究における大規模なサンプル収集力は、今後注目すべきである。