高等教育重点化政策
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111プロジェクト

名   称: 大学学科イノベーションインテリジェンス導入プロジェクト
実施部門: 教育部、国家外国専門家局
開始時期: 2006年
ハイレベルな研究拠点形成に主眼を置く政策

 大学でのハイレベルな研究拠点形成を目指した施策として、2006年より111プロジェクト(大学学科イノベーションインテリジェンス導入プロジェクト)が開始した。「世界のトップ100の大学・研 究機関から、1000人以上の科学者を招き国内の優秀な研究者との合同研究チームを結成する。また、中国全土にこうしたチームを約100ヶ所設立する」ことから、111プロジェクトとの名称がついた。

 2006年は985プロジェクトの対象校より 24大学の26の学科が、2 007年には211プロジェクトの対象校より 51大学の51の学科が選出された。2 008年には国家重点学科より約35の大学・学 科が選定される予定であり、合計で約100箇所のイノベーション拠点が建設されることとなる。

 プロジェクトの対象大学には、1校あたり5年間に亘り180万元/年の助成が行われる。この180万元のうち、985プロジェクト対象大学(34大学、56学科)に ついては国家外国専門家局と教育部がそれぞれ年間90万元、その他の大学(21大学、21学科)については国家外国専門家局と各大学の所管機関がそれぞれ年間90万元助成する。

 政府からの資金助成は主に下記項目に使われる。

  • 海外人材招致用の国際旅券、手当て、住居代、医療費などの費用
  • 研究の展開に必要な研究業務費、実験材料費、人件費、研究アシスタントの手当てなど。ただし、30万元以上の大型設備の購入は不可
  • 各拠点に所属する中国国内の優秀研究者と海外一流大学・研究機関との共同研究、あるいは短期訪問に必要な費用、博士の共同育成に必要な費用
  • その他の学科イノベーション基地の建設に係る費用

※2008年3月調査現在

(出典) 中国教育部ホームページより作成。