第17回CRCC研究会「中国電子情報通信および製造技術の研究現状」/講師:鄧納、金徳万(2009年6月25日開催)
科学技術振興機構(JST)中国総合研究センター(CRC)主催の第17回研究会は6月25日(木)JSTにおいて開催されました。
当センターでは昨年最新の「中国の科学技術分野別活動の現状および動向調査」報告書をまとめました。報告書では9つの分野について、関連政策および研究予算、研究人材、研究の現状および動向などを整理しております。この報告書内容のご紹介とともに、当センターの今後の調査への指針を議論いただくことを目的として、全5回シリーズの研究会を計画いたしました。5月14日に開催いたしました第1回目研究会「中国の原子力開発」および6月11日に開催いたしました第2回目研究会「中国ライフサイエンスおよびナノテクノロジー・材料分野の研究現状」に引き続き、6月25日に第三回目の「中国電子情報通信および製造技術の研究現状」をテーマとした研究会を開催いたしました。
今回の研究会では実際に調査を携わった日本テピア株式会社・テピア総合研究所鄧 納(とう な)研究員および上海太比雅科技有限公司・上海太比雅綜合研究所(日本テピア株式会社テピア総合研究所の現地法人)金徳万(Jin Dewan)主任研究員に講演をお願いし、それぞれ報告書の「電子情報通信分野」と「製造技術分野」についてご紹介いただきました。
「電子情報通信分野」では、中国電子情報通信分野の関連政策、研究予算、研究成果、国際協力をはじめ、エレクトロニクス、フォトニクス、コンピューティング、情報セキュリティ、ネットワークおよびロボティクス分野の詳細などさまざまの情報をまとめて説明されました。また、「製造技術分野」の講演では、中国製造業の概況、製造技術レベルと問題点、製造技術の関連政策、製造業における科学技術活動の展開状況および最新政策などさまざまな面から製造技術の発展現状および動向についてご紹介がなされました。講演後の質疑応答では活発な議論がなされ、有意義な意見交換会となりました。最後に中国総合研究センター長・藤嶋昭による挨拶により閉会いたしました。
講演資料
- 「中国の電子情報通信」( 501kb)
- 「中国の製造業及び製造技術概況」 ( 1,278kb)
(中国総合研究センター フェロー 米山春子 記)