第18回CRCC研究会「中国の環境・資源・エネルギー分野および社会基盤分野の研究現状」/講師:曹雪飛、窪田秀雄(2009年7月9日開催)
科学技術振興機構(JST)中国総合研究センター(CRC)主催の第18回研究会は7月9日(木)JSTにおいて開催されました。
当センターでは昨年最新の「中国の科学技術分野別活動の現状および動向調査」報告書をまとめました。報告書では9つの分野について、関連政策および研究予算、研究人材、研究の現状および動向などを整理しております。この報告書内容のご紹介とともに、当センターの今後の調査への指針を議論いただくことを目的として、全5回シリーズの研究会を計画いたしました。過去3回の研究分野別の研究会(資料を参照)に引き続き、7月9日に第4回目の「中国の環境・資源・エネルギー分野および社会基盤分野の研究現状」をテーマとした研究会を開催いたしました。
今回の研究会では実際に調査を携わった上海太比雅科技有限公司・上海太比雅綜合研究所(日本テピア株式会社テピア総合研究所の現地法人)の曹雪飛(Cao Xuefei)研究員および日本テピア株式会社・テピア総合研究所窪田秀雄副所長にご講演をお願いし、それぞれ報告書の「中国の環境・資源・エネルギー分野」と「中国の社会基盤分野」についてご紹介いただきました。
「中国の環境・資源・エネルギー分野」の講演では、それぞれの分野の基礎データの紹介をはじめ、各分野の開発・利用の問題点、関連政策、最新動向などさまざまの情報をまとめて説明されました。また、「中国の社会基盤分野」の講演では、中国の交通・輸送システムや防災、治安、都市計画、国土の管理・保全等における国家計画、整備の現状、資金の配分、人材の配置などについてご紹介がなされました。講演後の質疑応答では活発な議論がなされ、有意義な意見交換会となりました。最後に中国総合研究センター・角南篤副センター長による挨拶により閉会いたしました。
講演資料
- 「中国の資源・エネルギー・環境状況」 ( 664kb)
- 「中国の社会基盤整備」 ( 356kb)
(中国総合研究センター フェロー 米山春子 記)