第3回CRC国際シンポジウム開催報告
2008年12月9,10日 東京大学 安田講堂
日中科学技術シンポジウム「躍進する中国科学技術力」
【日時】 平成20年12月9日(火)~10日(水)
【場所】 東京大学 安田講堂
【主催】 独立行政法人 科学技術振興機構 中国総合研究センター
【共催】 文部科学省、読売新聞社
【後援】 財団法人日中経済協会
目覚ましい勢いで経済発展を続けてきた中国は、近年、科学技術の分野でも存在感を着実に増しています。三回の有人宇宙飛行を成功させるなど中国の科学技術はここ数年急速な進展を見せており、科 学技術分野の論文数においては日本に肩を並べ、研究者数においては日本の2倍近くになっております。また、研究者は若手が中心であり、高等教育機関の入学者数は日本の7倍程度に達するなど、今 後の更なる飛躍が期待できる状況であります。一方で、研究の質や環境の面などでさらに改善を図るべき課題も指摘されています。しかし、中国が今後こうしたハードルを乗り越えれば、近 い将来には科学技術の水準において世界のトップクラスの存在となる可能性が高いと考えられます。
このような状況の下、欧米諸国において研究開発拠点を中国に立地する動きが活発化するとともに、日本においても中国との科学技術分野の協力関係を質的にさらに高めていこうとする動きがみられます。グ ローバルイノベーションの時代を生き抜くためには、中国との関係を考慮した研究開発戦略が必要不可欠であるといっても過言ではないでしょう。
巨大な人口を抱える中国の持続的発展は、日本にとっても重要であり、今後中国との新しいパートナーシップの在り方を考える良い時期に来ています。本シンポジウムは、中国の科学技術に今何が起きているか、日 本や諸外国はこれに対しどう対応していこうとしているのか探るとともに、10年後、20年後を見据え、科 学技術分野で大きく発展しつつある中国との協力関係を如何に築いていくべきかを考える機会を提供しようとするものであります。
講演録: 日中科学技術シンポジウム『 躍進する中国科学技術力』 (PDF:23,596KB)
12月9日(火)
午前の部
【開会挨拶】
- 浮島 とも子 文部科学大臣政務官
- 北澤 宏一 独立行政法人科学技術振興機構理事長
【来賓挨拶】
- 中華人民共和国駐日本国大使館
【基調講演】
- 「躍進する中国科学技術力」 有馬 朗人(財団法人日本科学技術振興財団会長、元文部大臣) 講演資料 日本語版 / 英語版
- 「中国の科学技術の現状と動向」 譚 鉄牛(中国科学院事務次長) 講演資料
- 「中国は科学技術大国となったか」 Richard P. Suttmeier (オレゴン大学教授) 講演資料
午後の部 「激変する中国の研究開発能力と日中協力の在り方」
【講演】
- 「世界のトップ大学に邁進する清華大学」 顧 秉林(清華大学学長) 講演資料
- 「行動する大学~アジアからの発信」 小宮山 宏(東京大学総長) 講演資料
- 「日中の科学技術協力の現状と今後」 岩瀬 公一(文部科学省科学技術・学術政策局科学技術・学術総括官) 講演資料
【パネルディスカッション】「中国における研究最前線」
モデレータ:
- 角南 篤 (独立行政法人科学技術振興機構中国総合研究センター 副センター長)
パネリスト:
- 李 暁明(北京大学学長補佐) 「北京大学における国際研究協力の取組」 講演資料
- 陳 剛(上海交通大学副学長) 「上海交通大学におけるトップ人材育成の取組」 講演資料
- 松重 和美(京都大学教授 ) 「進展する日中産学公連携‒環境ナノ分野における実効的取組み‒」 講演資料
- Richard P. Suttmeier(オレゴン大学教授) 「中国は科学技術大国となったか」 講演資料
12月10日(水)
午前の部 「中国の科学技術情報ビッグバン」
【講演】
- 「国際化における中国の学術雑誌」 李 穎(中国科学技術情報研究所上席研究員) 講演資料
- 「ネイチャーの中国戦略」 Felix Cheung(ネイチャーチャイナ編集委員) 講演資料
- 「中国の論文・特許グローバリゼーション」 棚橋 佳子(トムソン・ロイター シニアディレクター) 講演資料
- 「エルゼビアの拡大する科学支援:中国の影響」 Paul M Evans(エルゼビア上級副社長) 講演資料
- 「中国の科学技術情報流通と日中協力について」 沖村 憲樹(独立行政法人科学技術振興機構顧問) 講演資料
午後の部 「中国産業戦略の変貌」
【講演】
- 「中国での研究開発機能の強化とそのマネジメント」 張 益肇(マイクロソフトアジア研究院技術総監) 講演資料
- 「日中合弁事業 成功への軌跡~BNAの事例~」 原田 通夫(新日本製鐵株式会社上海宝山冷延・CGLプロジェクト班 部長) 講演資料
【パネルディスカッション】「競争と共存~中国ハイテク企業の台頭と加速する日中連携~」
モデレータ:
- 丸屋 豊二郎(独立行政法人日本貿易振興機構理事)
パネリスト:
- 閻 力大(華為技術日本株式会社社長) 「華為のイノベーション創出と知財戦略」 講演資料
- 陳 海騰(百度株式会社代表取締役/日本駐在首席代表) 「Baidu のグローバル化について」 講演資料
- 國井 秀子(リコーソフトウェア株式会社取締役会長) 「情報化の進む中国とリコーの取組~その成果と課題~」 講演資料
- 小澤 純雄(立命館大学グローバル・イノベーション研究機構教授、松下電器研究開発(中国) 有限公司顧問) 「組み込みソフト開発と中国人材の活用」 講演資料
【総括】
- 角南 篤 (独立行政法人科学技術振興機構中国総合研究センター 副センター長)
【閉会挨拶】
- 藤嶋 昭(独立行政法人科学技術振興機構中国総合研究センター長)