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JST北京事務所設立15周年、CRCC設立10周年記念式典とパーティを開催

2016年 5月 9日 馬場 錬成(中国総合研究交流センター上席フェロー)

 科学技術振興機構(JST)の北京事務所設立15周年と中国総合研究交流センター(CRCC)設立10周年を記念する式典とパーティが、5月6日、北京市内の遼寧大厦で開かれた。中国中央省庁、地方行政、科学技術、教育関連機関、大学、産業界の関係者らと在中国の日本関連機関、企業の関係者、日中大学フェア&フォーラムの日本側出展者など約300人が参加し、記念式典に続くパーティで懇談した。

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写真1 挨拶する濵口理事長

 記念式典で開会の挨拶に立った濵口道成・科学技術振興機構理事長は、15年前、当時の沖村憲樹理事長がこれからは中国と科学技術で連携・交流することの重要性を認識して北京に事務所を開設し、それから5年後には、中国総合研究交流センターを設立して、積極的に日中科学技術交流を推進した歴史を紹介し、中国政府をはじめ各関係機関からの協力に謝意を表明した。

 これまでの交流に加え、2年前からは青少年・学生・院生・ポスドク・研究者らを対象とした「さくらサイエンスプラン」も創設し、日中間の科学技術交流はかつてないほどに進展していることを報告し、今後一層の交流促進をする決意を述べた。また中国側の引き続きの協力を要請した。

 続いて中国側からは中国科学技術協会の代表、中国科学技術協会副主席の張勤氏、科学院副院長兼科学院大学学長の丁仲礼氏らが祝辞を述べた。いずれも、これまでのJSTの積極的な日中の科学技術交流を評価し、今後の促進・協力を表明した。

 日本側からは、木寺昌人在中国大使が祝辞を述べ、戸谷一夫文部科学審議官の乾杯でパーティが開かれた。

 この中で木寺大使は、JSTが主体的になって日中の科学技術交流に果たしてきた実績を高く評価し、これからも一層この交流が進展することを期待していると語った。

 また、中締めの挨拶で沖村憲樹JST特別顧問は、「日中政府と科学技術関係者、大学・研究機関など多数の方の協力があってここまで続けられた。これからも日中の科学技術の発展のために両国の協力体制をより強固にして推進したい」と述べ、パーティが開催された。

パーティでは研究者や政府関係者らが楽しく懇談し、会場にはJST北京事務所及びCRCCのこれまでの歩みについての映像が放映された。

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写真2 会場は若い研究者や学生も交えて懇談の輪が広がった