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さくらサイエンスプランなどで積極的交流を提言 沖村特別顧問らが山東大学学長を訪問

2016年 5月12日 馬場 錬成(中国総合研究交流センター上席フェロー)

 日本の大学・高専・企業などが技術説明をして中国の企業や大学との共同研究・開発を促進する「日本技術説明会」の会場となった山東大学の王琪瓏副学長を、J ST特別顧問の沖村憲樹氏ら日本の代表団が表見訪問して意見交換した。

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山東大学関係者(向かって右側)と意見交換する沖村特別顧問ら日本の代表団(左側)

 山東大学からは、さくらサイエンスプランの交流でこれまで60人の学生らが来日し、多くの成果をあげている。

 王副学長は、沖村特別顧問が中国の国家科学技術国際賞を受賞した功績を称え、さくらサイエンスプランでも大きな効果があったと語った。

 「6つのキャンパスに学生が6万人いるが、そのうちの60人がさくらサイエンスプランで訪日して交流・研修できた。教職員は約1万人いるが、この中の60人は日本に留学経験のある人だ。全 体の中では少ない比率なので、これからはこの比率をあげるように、さらに日本との交流を推進したい」と表明した。

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王副学長

 王副学長は「現在、アメリカとドイツの大学と共同で学部を創設する企画が進んでいる。是非、日本の大学とも共同で学部を創設したいと考えている」と語り、こ れからは国際的な人材育成に取り組む姿勢を示した。

 沖村特別顧問は、「大きなキャンバスときれいな環境に感動した。JSTはこれまでも中国との科学技術交流を推進してきており、さ くらサイエンスプランで来日した中国からの学生もほぼ100パーセント満足して帰国されている」と説明、山東大学との協力関係をさらに推進していくことを約束した。

 また産学連携につても、8月にイノベーション・ジャパンで日中の多くの大学が出展して技術開発の説明や連携を話し合うことなどを説明し、今後も中国の大学と共同で世界に貢献できる成果を出す意向を示した。 

 また金沢大学理学部化学学科と山東大学がさくらサイエンスプランがきっかけで交流が始まり、教員と学生が相互に交換し、ダブルディグリー制度も取り入れるなど非常に活発な交流に発展している。

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王副学長(右から4人目)と沖村特別顧問(学長の左隣り)を囲んで記念撮影