日中の100に迫る大学・高専・機関の学長等による広州「マッチング
2018年 5月14日 曹暉(中国総合研究・さくらサイエンスセンター特任フェロー)
科学技術振興機構(JST)と中国の国家外国専家局が主催する大学・人材・技術交流を目的とする日中間最大規模のイベント「日中大学フェア&フォーラムin CHINA 2018」が5月13日午後、広 州の花園酒店で開幕した。
本イベントではまず、「日中大学学長等個別会談」が開催された。
熱気あふれる「日中大学学長等個別会談」の現場
多くのブースで行列ができる
「日中大学学長等個別会談」は日中の大学の学長同士が直接交流する活動で、日本側からは早稲田大学、お茶の水女子大学、名古屋大学、北海道大学、和歌山大学などをはじめとする36の日本の著名な大学・高 専・関係機関の学長、理事長などの代表者が参加し、一方中国側は 中国科学院大学、 蘭州大学、 大連理工大学、 華南理工大学をはじめとする54の大学の学長・副学長が参加した。この日中の学長間の直接の「マッチング」は 非常に効果的な交流の場となった。双方にどのようなニーズがあるかなどの情報が明らかになり、多くの科研協力プログラムや、研究者派遣や交換留学など多くの大学間交流の意向について基本的な決定がなされた。
早稲田大学と鹿児島工業高等専門学校
学長会談に参加した早稲田大学の橋本周司副学長は、「ある程度の準備はしてきたが、中国側の大学の熱心さは予想以上で、交渉のテーブルでは人が途切れなかった」と述べた。
和歌山大学
また和歌山大学の瀧寛和学長と呉海元副学長も「事前に予約していた大学のみならず、現場でも多くの中国の大学が来訪し2時間もしないうちに10以上の大学と交渉することができた」と その収穫の大きさを語った。
文部科学省の伊藤洋一審議官も会場を視察
200名以上の学長らによる交流は終始活気に溢れ、主催者側は日本の各大学は中国側の6大学との会談を想定していたが、参加した全ての大学で会談の回数が予定数を超えた。日 中双方の学長は共に大学も戻りできる限り早めにそれぞれの要望を実現させ、一日も早く協定を結びたいという意思を表した。
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