【16-01】中国、JSTの沖村特別顧問ら7人に国際科学技術合作賞を授与
2016年 1月12日 中国総合研究交流センター編集部
中国政府は8日、北京の人民大会堂で日本の科学技術振興機構(JST)特別顧問の沖村憲樹氏ら海外の著名な学者・研究者や行政官7人に対し、中国国際科学技術合作賞を授与した。式典には、中 国の習近平国家主席や李克強首相など最高指導者が出席し、沖村氏ら6人(1人欠席)に直接、賞状とメダルを授与した。
同賞は、海外との科学技術協力を奨励・促進するため、中国の科学技術事業に対して重要な貢献をした海外の専門家や組織に対して与えられるもので、1995年に創設され、昨 年までに17カ国94人の研究者と2組織が受賞している。今回は沖村氏のほか、スウェーデン、ロシア、米国(2人)、イタリア、オランダの著名な学者・研究者6人が受賞した。
沖村氏への授賞は長年にわたる日中間の技術交流への貢献が評価された。同氏は文部科学省の出身で、JSTの理事長を務めたあと、JSTの特別顧問兼日本・アジア青少年サイエンス交流事業推進室長に就任。長 年日中共同研究大型プロジェクトを推進し、日中大学フェア&フォーラムの開催や中国を含むアジアの青少年科学技術交流事業に尽力。「 さくらサイエンスプラン」を企画し、2014年には、約 1200人の中国の青少年を日本に招き、科学技術分野における若者の交流を活発にさせた。
沖村氏は今回の受賞について「これは単に個人の業績が認められたということではなく、日中間の科学技術交流事業が評価されたことだと思っている。長年サポートしてくださった文科省、JSTに感謝」と 語っている。
(文・写真 SPC編集部)