【16-04】中国女性研究者たちが大島衆院議長らと歓談

2016年 4月 7日

　日中女性科学者シンポジウムに参加する中国の女性科学者たちが5日夜、衆院議長公邸で開かれた歓迎パーティーで、大島理森衆院議長、有馬朗人元文部相・元東京大学総長ら政界、学界の要人と親しく歓談した。　

　パーティーは、「女性の活躍は安倍首相の掲げる大きな柱。女性研究者に頑張ってもらいたいこの時期に日中女性科学者が交流するのは大変意義深い」という大島議長の歓迎のあいさつで始まった。続 いて日中交流に熱心な高村正彦自民党副総裁が「科学技術分野の日中交流は十分改善している。日中全般の交流改善に広げていただきたい」と、女性研究者の役割に大きな期待を示した。

　今回が5回目となる日中女性科学者の交流は、日中国交回復20周年を記念して1992年に北京でシンポジウムが開かれたのが始まり。同じころ、科学技術長官を務めた山東昭子参院議員も「 日中両国とも女性のパワーが年々、非常に評価されてきている。皆様のすばらしい研究と、明日からのシンポジウム、交流がさらに実のあるものになることを願っている」とエールを送った。

　中国の女性科学者を代表して、方新 中国科学院大学公共政策・管理学院院長（前中国科学院副書記）が、中国科学院と日本の科学技術・学術機関との友好な関係と広範囲にわたる交流の成果に触れた後、「 今回の交流で友好と信頼がさらに深まることを確信している。日中両国の交流がさらにハイレベルに発展することを期待している」と参加者たちに呼びかけた。

　程永華 駐日中国大使も、「科学技術の進展を推進し、より具体的な協力を充実させ、日中の関係改善と穏やかで健全な発展を推進してほしい」と、日中両国の女性科学者たちに対する大きな期待を表明した。　

　このほか、馳浩文部科学相、島尻安伊子科学技術政策担当相、黒田玲子東京理科大学研究推進機構総合大学院教授、濵口道成科学技術振興機構理事長らが次々に歓迎のあいさつを述べ、そ の後の懇談では、大島議長をはじめとする日本側要人と中国の女性研究者たちが親しく話し合う輪が会場のあちこちにできた。

（文・写真　編集部）