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【17-20】西安交通大OGの陳星竹さん優勝 日本語スピーチコンテスト

2017年 7月20日  中国総合研究交流センター編集部

 全中国選抜日本語スピーチコンテストが7月18日、東京の日経ホールで開かれ、西安交通大学の陳星竹さんが優勝した。

 陳さんは今回、与えられた2テーマのうち「日中相互理解を目指して−私がやってきたこと、やってみたいこと」を選び、昨年「日中友好フリーハグ」というボランティア活動に参加した2日間の体験を紹介し、「人と人、国と国のつながりを強化し、日中相互理解を実現したい」と改めて感じたと語り、審査員から高い評価を得た。

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写真1 優勝した陳星竹さん

 フリーハグとは、「Free Hug」と書かれたプレートを掲げ、通りがかりの見知らぬ人々と、ただハグ(抱擁)する活動のこと。米国発で近年日本人の間でも行われているが、中国人留学生らは「中日、日中の民間交流を活発化させ、両国の友好の架け橋となること」を目的として活動を開始した。陳さんは昨年、2日間にわたって街頭でのフリーハグ活動に参加。その結果、ソーシャルメディアにおける評価である「いいね」クリックが1000回を突破したとその成果を誇らしげに紹介した。

 日本語スピーチコンテストの出場者16人は中国各地で行われた予選を勝ち抜いてきた大学生。スピーチ後の質問では専門外の質問に戸惑う場面もみられたが、スピーチそのものは、主宰者側が「全参加者1万1400人から選ばれており優劣つけがたい」と強調する完成度の高い出来映えで特に優勝・準優勝の計3人は僅差だったという。審査委員長の立石博高東京外国語大学学長は、参加者のスピーチ全体について「気負いがない」「身の丈にあった」という表現でその自然な感性を評価した。

 陳さんは表彰式後のあいさつで、主催者や自分を支えてくれた恩師らに対する感謝の言葉に続けて「日本語の勉強は大学院に入ってからも続けて頑張っていきたい」と抱負を述べた

 「全中国選抜 日本語スピーチコンテスト」は、中国で日本語を学ぶ大学生を対象に日本経済新聞社、中国教育国際交流協会、日本華人教授会議が毎年、開いている。2006年に第1回が開かれ、今年は12回目となる。

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写真2 本選出場者と審査委員の記念撮影