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【07-04】日本語を話す中国人生徒にびっくり~大阪勝山中の上海甘泉外国語学校訪問記~

中国総合研究センター  2007年7月20日

 上海にある上海市甘泉外国語中学校と姉妹提携をしている大阪市立勝山中学校(中野道治校長)の代表団6人が、この3月の桜の開花に合わせて親善訪問をし、甘泉外国語中学校の生徒たちと交流を深めた。引 率教諭と生徒からそのときの様子が寄せられたので報告する。 

 代表として派遣されたのは、大江一正,田中裕先生と、河田誠(中2)、姜将大,永田莉奈(同中1)ら6人。

3月25日(日)

 午後1時40分、関西空港から一路上海に飛び、同2時50分に浦東国際空港に到着した。すぐに、甘泉外国語中学のマイクロバスで学校の寮へ移動し、一休みのあとに夕方から、歓迎宴会となった。

 歓迎宴会では麻婆豆腐や北京ダックなど、日本人が一般的に知っている料理もあったが、私たちが見たことのない料理もあった。生徒たちは興味津々で積極的に箸を進めていたが、中 でも河田君はアヒルのスープが気に入った様子だった。

3月26日(月)

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 午前中は校内見学,授業参観を行った。留学生が勉強する教室を見学し,高1の体験授業を受ける機会もあった。

 午後からは上海市内の観光に出かけた。豫園,東方明珠=上海タワー,外灘観光トンネルを見物し、黄浦江の観光船に乗り外灘の夜景見学も見学した。この日は天気も良く、色 々な場所の観光や買い物を楽しんだ。

 夕方からあいにく雨が降り出し、観光船からの夜景は雨の中の見学になったが、雨にけむる外灘はとてもきれいだった。

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3月27日(火)

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 朝礼に出席した。本校から歩いて5分の場所にある分校で、甘泉外国語中学の生徒らに挨拶をした。朝礼では、昨年7月に来日した生徒たちと再会することができたので生徒たちはみな嬉しそうだった。日 本で勉強していった中国語で一生懸命挨拶をしたので、向こうの生徒にも親しみを抱かせたようだ。まだ稚拙な中国語だったと思うが、なんとか通じたようで、盛大な拍手をいただくことができた。

 分校は中3が学習している校舎である。朝礼の後は本校に戻り、1限~5限まで高1の体験授業を受けた。

 午後4時からは、恒例の「桜祭り」となり、大勢の生徒が参加する「日本語カラオケ大会」を参観した。カラオケ大会は、ただ歌うだけでなくダンスやパフォーマンスも織り交ぜながらの発表で、と ても素晴らしいものだった。

 午後7時半からは、上海サーカス城で人気の高い上海雑技団を観劇し、大いに楽しんだ。上海雑技団の観劇では、ハラハラドキドキする演技に目が釘付けになり、時間が経つのを忘れて夢中で見入っていた。

 途中の休憩時間の時は、生徒たちは覚えたての中国語とボディランゲージで、トイレの場所を聞いたりポップコーンを買ったりして楽しんでいた。

3月28日(水)

 朝礼に出席。分校(中1,2が学習している校舎)で挨拶し、1限~5限の体験授業(高1)をした。

 午後4時から「桜祭り」であり、「CASIO杯日本語スピーチコンテスト」を参観した。このスピーチコンテストでは、ただスピーチするだけでなく、日 本の文化などについてのクイズやジェスチャーゲームがあり、見ていてとても楽しかった。中でも姜君は、客席に出された質問に思わず手を挙げ、正解を答えて賞品を手に入れ、みんなから拍手喝さいを受けていた。

3月29日(木)

 この日は終日、上海野生動物園を見学した。放し飼いの動物をバスから見学するコースがあったり、動物との距離が日本より近いことに興味を示し、動物を触ったり間近で写真を撮ったりと楽しんだ。特に、虎 の赤ちゃんと犬の赤ちゃんが1つの保育室で育てられていて、とても可愛らしかったのが印象的だった。

 夜は、4人の生徒はそれぞれホームステイへ向かった。

3月30日(金)

 午前中は学校の近所のスーパーへ見学に出かけ、お土産などの買い物もした。

 午後1時から始まった「桜祭り」の閉幕式に出席した。生徒たちは閉幕式の前に、地元のテレビ局からインタビューを受けていた。閉幕式では各コンテストの優勝者の発表が行われとても盛り上がっていた。

 午後5時半からは送別の宴が開催され、あっという間に過ぎてしまった訪問時のできごと話し合ったり、これからの生徒たちの交流を話し合ったりして瞬く間に時間は過ぎてしまった。

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3月31日(土)

 午前中は市場の見学をしたり近所のスーパーへ出かけてお土産などの買い物を楽しんだ。南京路では、北京オリンピックの公式グッズのお店などで最後の買い物を楽しんだ。日 本よりもはるかに人が多いことにも生で感じることが出来た。

 南京路から空港までリニアモーターカーに乗ったが、時速431kmまでスピードが出ていた。そのときに見た窓からの景色は、今までに味わったことのないスピード感であり生徒もびっくりしていた。

 午後5時55分浦東空港発の飛行機で午後9時に無事、関西空港に到着した。関空には、保護者や先生方、国際交流推進委員会の方などたくさんの方に出迎えていただいた。

引率した教師、田中 裕先生の記録から作成

甘泉外国語中学校を訪問した生徒たちの感想

日本人留学生のやる気なさにびっくり   永田莉奈

 甘泉外国語中学には日本からの留学生がたくさんいます。その子達の授業風景を見ていると、ゲームをしている人、寝ている人など全然やる気がありませんでした。同 じ日本人としてすごく恥ずかしかったです。でも上海の人たちは、お金は投げるし、列なんて並ばないし、順番なんて全然関係ないみたいな顔をしています。そのことにはすごく驚きました。

日中両国語を話せる生徒が多数いた   姜 將大

 上海という都市は、ビルは新しくてきれいな感じがしましたが、町全体は、とにかく、人の数も多くてゴチャゴチャしていました。車が多くてやたらとクラクションを鳴らしていて町が騒々しかったです。

 甘泉外国語中学の中学一年の生徒の中には、すでに日本語が十分に話せる人がたくさんいました。同じ年なのに二カ国語が話せるなんて、すごいことだとおもいました。

多国語を話せる素晴らしさを実感   河田 誠

 僕は中華料理がおいしかったので、もっていった日本食は一回も食べませんでした。歓迎宴会での北京ダッグとアヒルスープがおいしかったです。

 短期留学で感じたことは、いろいろな国の言葉を話せることはすばらしいことだと思いました。僕もせめて二カ国語は話せるように頑張って勉強したいなと思いました。