【14-01】北京から冬の青少年アニメ交流訪日団 2014年、青少年交流でスタート
NPO法人東京都日中友好協会 2014年 2月21日
東京都・北京市友好都市提携35周年を迎える2014年の新年早々交流事業のスタートを切って、北京市石景山区教育委員会の袁成鈞副主任を団長とする北京市青少年アニメ交流訪日団が、1 月19日から24日まで来日した。
アニメ交流訪日団は、2009年に始まり、これまで4回来日し、いずれも北京の青少年に深い印象を残し、好評を博してきたものである。昨年は、日中関係が「国交正常化以来最も厳しい年」と なった影響で訪日延期となり、今回は2年ぶり5 度目の訪日団である。
1月19日(日)訪日1日目
訪日団一行は、北京市の石景山区実験中学、西城区実美職業学校などの中高生34人、引率随行7人の41人。副団長に北京市石景山区実験中学馮岩校長が、秘 書長に北京市人民対外友好協会の李維建科長が同行された。
訪日団一行は、正午頃晴天の成田空港に到着。東京都日中友好協会(以下、都日中)からは、渡辺道代常務副会長夫妻、尾崎隆信常務副会長、川本淳子代表団派遣・受 入委員長ら5人が北京からのお客様を温かく出迎えた。
その後、一行は専用バスで東京都内へ向い、車窓から日本の風景を楽しみながら遅い昼食をとり、庶民の街浅草寺の観光や東京スカイツリーの偉容を参観。午後5時30分、日本青年館・鶴 の間を会場とする都日中主催の歓迎式典に到着。約60人の会員・関係者が訪日団一行を熱烈歓迎する中、一行は長旅の疲れも見せず明るい笑顔をもって応え、歓迎会は始まった。
冒頭、都日中宇都宮徳一郎会長から本日の歓迎交流事業は、東 京都日中友好協会と北京市人民対外友好協会が長年力を入れてきた青少年交流が首都同士の友好都市提携35周年を記念する新年早々の事業となったことを祝い、「皆さんは今日午後、成田に到着したばかりですが、日 本の印象はどのようなものでしょうか。皆さんの日本滞在は6日間という短い日程ではありますが、自分の目で日本の実情を確かめ、日本への理解を深める貴重な機会となることを願っています。今回の交流を通じて、お 互いの友情を育み、皆さんが将来にわたって、日中両国の友好のために、努力してくださることを期待しております」という歓迎挨拶があった。
また、訪日団の袁成鈞団長は、「日中関係が厳しい時に訪日できたことは青少年にとって素晴らしい思い出になり、人生の糧となるでしょう」と挨拶された。来賓として、中国大使館王麟書記官、渋 谷区桑原敏武区長、墨田区山﨑昇区長などが多数参加され心のこもった祝辞を頂いた。続いて、日本側、中国側から記念品の交換があって、参加者全員にチョコや十二支切り絵の掛け軸の飾り物などが配られると、会 場は一気に春風の漂う和気藹々の雰囲気となり、そこかしこに交流・話し合いが見受けられた。そこで公益社団法人日中友好協会の高野倉和央事務局長の発声で乾杯。歓談と交流はいやが増すに盛り上がっていった。
歓迎宴は、日本青年館の心尽くしの各種料理、飲物をとりながら歓談し、出し物として、日本側からレッドウィング7人による大江戸ダンスの踊り、NPO 法人太極拳友好協会(TFA)長 拳隊の可愛い11人の子供達による各種演武など、また訪日団からは、石景山区実験中学の焦夢雨さんのマジックや実美職業学校の何子軒さんによるフルート演奏が披露され、会場を大いに沸かせた。
レッドウィングによる踊り/TFA長拳隊による演武
7時30分歓迎会は予定通り、北京を早朝発って訪日された中高生の皆様の健康を気遣い宴たけなわではあったが、都日中永田哲二理事長から「日本での経験を中国へ帰ってから、お友達や家族に話してほしい」" " " " との閉会の挨拶をもって、全員で記念撮影のうえ、名残惜しい歓迎宴は終了した。
実験中学の焦夢雨さんのマジック/訪日団員との集合写真
1月20日(月)訪日2日目 東京は晴天。
8時30分ホテルを出発。三鷹の森ジブリ美術館へ。憧れのアニメーション作家であり、映画監督の宮崎駿本人によるスケッチを元にデザインされた2001年開館した美術館(正式名称:三 鷹市立アニメーション美術館)。常設展示室では、アニメーションの原理、原始的なアニメの展示、製作スタジオの再現、これまでのジブリ作品の絵コンテなどが展示され、世 界各国のアニメーションの映像等が公開されている。一行は10時入場。訪日目的のアニメに対する研鑽旅行の一つのハイライトとして展示品等は大いに触発されるものがあり、一同熱心に見回った。午後は、東 京ディズニーランドへ。広い園内を自由に歩き廻り大いに英気を養った。
美術館前で記念撮影
1月21日(火)訪日3日目 東京は晴れのち曇り
午前中、東京都庁展望室や皇居、二重橋を見学、秋葉原電気街で買い物をし、午後、JL便で札幌へ。北海道は雪。札幌到着後、有名な時計台見学を行い、北海道日中友好協会町田真英理事長、坪 谷久美子副会長ら6人の人々と懇親夕食会後、ホテルへ。
1月22日(水)訪日4 日目 雪
午前、北海道日中友好協会の協力・手配で札幌マンガ・アニメ学院との学校交流。札幌デザイナー学院本間剛宏学院長、渡辺類広報室主任ほか3人、生徒34人が参加された。通訳3人、北 海道日中友好協会から3人、NHK支局、北海道新聞社などの記者が取材に来られた。双方の挨拶の後、卒業生のアニメ作品を見、似顔絵製作。学 院の食堂でのカレーライスを食べながら同じアニメを目指す学生同士の交流と友情を育む。作品や記念品の交換や記念撮影を行い、有意義な実のあるアニメ交流に努め、最後は笑顔で再会を誓い学校を後にした。
初対面/ニーハオー
作品交換/名残惜しい学生たち
私が書いたの/見送り
午後は、雪の中、旧道庁を車窓から見学、中山峠、サイロ展望台に立ち寄り洞爺湖へ。一行は、洞爺湖や北海道の富士山と言われる羊蹄山を遠望し、夜、露天風呂を初体験した。
1月23日(木)訪日5日目 雪
午前中、羊蹄山ふきだし公園見学後、小樽へ移動。小樽運河、北一硝子、小樽オルゴール館を見学し、昼は北海道名物ご当地産のホッケ定食を味わった。
午後札幌へ。狸小路商店街、カニ鍋の夕食後ホテルへ。
1月24日(金)訪日6日目 晴れ
今日は5泊6日の旅の最終日。雄大な雪の北海道の大地と風景に名残惜しみ、一行は旅装を整え、新千歳空港へ。羽田経由で成田空港からJL便で一同元気で無事帰国した。
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