特集巻頭言:インフルエンザ研究・治療-新型インフルエンザ・パンデミックに備えて-
中国科学技術月報2009年3月号(第29号) 2009.3.2発行
はじめに
新型インフルエンザが大きな疫病に発展する可能性が懸念されています。何よりもこれに続く新型ヒトインフルエンザの発生が強く危惧されています。現在、WHOをはじめ、多 くの国々がインフルエンザの予防および治療の研究に積極的に取り組んでいます。また、インフルエンザ・パンデミック非常事態に陥らないために、日本ではインフルエンザ・パ ンデミック対策マニュアルの作成などが急務とされています。
このような状況下で、今月号(第29号)の中国科学技術月報では、 中国と日本のウイルス研究の専門家の方々に、日中におけるインフルエンザの共同研究を踏まえ、両国のインフルエンザに関する基礎研究、診断法やワクチンの開発、治 療への取り組みなどの最前線の研究情報をご紹介いただき、「インフルエンザ研究・治療」特集号を皆様にお届けすることにしました。
本特集にご寄稿してくださった北京大学基础医学院(旧北京医科大学)、および中国国家流感中心(インフルエンザ研究センター)、中国科学院武汉病毒(ウイルス)研究所、山東大学齐鲁医院、ま た日本国立国際医療センター国際疾病センター、および独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構、東京大学医科学研究所の著者の方々には、当センターへのご理解、ご協力に、こころから厚く御礼申し上げます。& amp; amp; amp; amp; amp; amp; lt; /p>
本特集が日中両国の研究交流の更なる発展のきっかけとなり、読者の皆様のインフルエンザ研究の急務性へのご理解を深める一助となれば幸いです。
中国総合研究センター
記事一覧
「中国におけるヒト型鳥インフルエンザの管理概況および臨床治療に関して」
「新型インフルエンザに備えて-ベトナムでの鳥インフルエンザ(H5N1)への臨床的対応の経験から-」
「Osaka U. Days in SJTU 上海交通大学における阪大留学フェア」