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「北斗」利用の車載ナビ国産第一号がお目見え

中国科技日報     2011年10月19日

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 江蘇北斗星通汽車電子有限公司は26日、江蘇省南京市で国内初のナビゲーション衛星「北斗」を利用した車載通信ナビ製品の発表会を開催した。同製品の登場により、中 国の車載ナビ産業で独占的地位を占めていた全地球測位システム(GPS)の優位が揺らぎ、中国の北斗ナビ産業の民間利用や産業利用の発展を力強く推進するとともに、後 に続く北斗利用の自動車物流ネットワークのサービスや応用に着実な基礎がうち立てることになるとみられる。

 北斗衛星を利用したナビゲーションシステムは2012年に地域をカバーするようになり、北斗ナビ産業は大きな発展チャンスを迎えるとみられる。同 公司は10年10月に国内初の北斗車載ナビ端末の開発計画を立案し、翌11年5月にサンプル製品を完成させ、同8月に大量生産を開始した。同 公司の製品は北斗システムとGPDシステムとの連携による測位を実現しており、音楽ディスク、映像ディスク、無線テレビ、ブルートゥース携帯電話、iPodの接続、タッチパネル、障害物検知レーダー、ワ イヤレス通信などの機能も備えている。各性能指標は世界トップレベルに達し、一般のGPS車載ナビ端末よりも多くの点で優れている。具体的には次のような点である。(編集KS)

測位の精度と実用性がより高い

 同公司の製品は北斗とGPSとを組み合わせた測位技術に基づき、北斗とGPSのそれぞれの衛星から届くすべての信号を受信することが可能で、測位の精度がより高く、実用性もより高い。

北斗ナビシステム独自の漢字情報120文字の伝達が可能な情報通信機能

 都市部から離れた場所にいる自動車オーナーが通信信号がカバーしていないエリアにいたとしても、ショートメッセージによる通信が可能である。

製品はGDP車載ナビ端末に代わるもの

 国防、野外探査、野外探検など広範囲な専門分野での採用が可能であり、公用車や自家用車などでも利用できる。