華大基因研究者にHPCイノベーション優秀賞
中国科技日報 2011年10月21日
米インタナショナル・データ・グループ(IDG)はこのほどドイツ・ハンブルクで開催された2011年国際スーパーコンピューター大会の席で、第一回ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)イ ノベーション優秀賞の受賞者リストを発表した。受賞者の中には華大基因情報生産センターの責任者・方林氏の名前もあった。
HPCは計算科学の一つの分野であり、主にシステム構造、並列計算、ソフトウエア開発などの方面からスパコンを研究開発する技術を指す。科学研究、航空宇宙、国防、気象予報、石 油探査などへの広範囲な応用が可能であり、また情報化、教育、企業など幅広い分野への応用も可能だ。華大基因情報生産センターは主にスパコン設備を利用して膨大なゲノム塩基配列の解読をサポートしており、ゲ ノム学の大規模なデータの処理、分析、高度な開発に対応する。ゲノム学の急速な発展に伴い、大量のデータをめぐってデータ保存やスパコンの性能が12-18カ月で10倍に上昇しており、有名なムーアの法則(「 半導体の集積密度は18-24カ月で倍増する」)をすでに超えている。これほどのハイペースは難問であり、同センターはこの難問に対処するため、ス パコン分野での生物情報から得られる大量のデータの問題を解決できるハードウエアの開発に取り組んでいる。現在、同センターのピーク性能は157テラフロップスで、1 ペタフロップスやそれ以上の処理速度を目指して順調に歩みを進めており、世界のバイオテクノロジー研究発展史における新たな里程標をうち立てることが期待される。