ナノ材料科学関連トピック
トップ  > 科学技術トピック>  第62号:ナノ材料科学 >  ナノ材料科学関連トピック >  ナノダイヤモンド研究の第一人者、蘭州市で学術交流

ナノダイヤモンド研究の第一人者、蘭州市で学術交流

中国科技日報     2011年11月25日

 甘粛省化学工業研究院の招待を受け、株式会社ナノ炭素研究所取締役社長の大澤映二氏は蘭州市でこのほど、「ナノダイヤモンドの産業化」と題した学術講座を開催した。大澤氏は、ナノダイヤモンドの分類、ナ ノダイヤモンドの社会的・産業的価値、ナノダイヤモンドの分子分離等の話題を巡り、学術交流を行った。

 大澤氏は1996年、ノーベル化学賞の候補者として名前が上がった。大澤氏は、「ナノダイヤモンドの産業応用を巡り、水潤滑剤の生産、CVDナノダイヤモンドデータ保存装置、化学応用、薬 剤キャリア応用といった4つの技術分野が存在する。ナノダイヤモンドの薬剤キャリアの動物実験が成功しており、人体実験を現在実施中だ」と説明した。

 株式会社ナノ炭素研究所は蘭州金石納米材料公司と提携覚書をまとめ、年産10トンのナノダイヤモンドの生産ライン(年間生産高は50億元=約600億円を予定)を共同設立する予定だ。ま た株式会社ナノ炭素研究所は甘粛省化工研究院と共同で、ナノダイヤモンド研究実験室を設立し、抗癌剤の研究と産業発展を推進する予定だ。