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華工科技、新型工業レーザー機器を開発

中国科技日報     2012年 1月24日

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 約3年間の取り組みを経て、華工科技産業股フン有限公司(以下「華工科技」)は4種の新型国産工業レーザー機器、今後の応用が期待される8種の工業レーザー加工設備を開発し、中 国レーザー業界の2大ボトルネック(先進的な工業レーザー機器のコア技術、レーザー加工設備の製造の集約化に関するコア技術)が解消された。

 6月10日、華工科技が請け負う「第11次5カ年計画」国家科学技術サポート計画プロジェクトの、「工業レーザー機器と関連設備のコア技術の研究と応用モデル」が、湖 北省武漢市で中国科学技術部の検収に合格した。

 専門家によると、同プロジェクトは重要な基盤技術でブレークスルーを果たし、気体の流動と交換、光共振器の構造、RFスパッタリング、光黒化、サイド結合、音響光学変調等のコア技術を把握した。ハ イパワー・高速のCO2レーザー、板状の光共振器、光ファイバリングレーザーを開発し、中国国内の不足を補った。一部指標が世界一流水準に達し、中国レーザー産業の競争力を強化し、国際的な地位を向上させた。& lt; /p>

 同プロジェクトはハイパワーのCO2レーザーを開発し、中国ハイエンド工業気体レーザーの国産化レベルを向上させ、中国工業界の高級レーザーの輸出依存の局面を打破した。完 成された高性能光ファイバリングレーザーは、中国のレーザーを利用した精密溶接、カッティング、マーキングハイエンド製品の製造レベルを向上させた。開発されたハイパワーレーザー表面強靭化技術と設備は、レ ールと車輪の使用寿命を大幅に延長し、長春軌道客車、北車集団、襄樊金鷹軌道車両有限責任公司に採用されている。

 開発されたオンライン溶接設備と厚板大型精密レーザーカッティング設備は、輸入設備に代わり、東方電機、徐工集団、三一重工等の重工業国内大手に採用された。三 峡ダム水力発電ユニットの精密カッティングを実現し、武漢鋼鉄の薄型冷間圧延板の生産技術を改善し、生産効率を高め、生産ラインの建設コストを引き下げた。またレーザー精密微細加工の研究において生産された、レ ーザー太陽エネルギーシリコンチップスクライビングシステム、レーザー精密トリミングシステム、レーザーSMT枠板精密カッティングシステム、レーザーウェハー精密カッティングシステムは、電子電気、厚 薄膜電気回路、精密機械、太陽エネルギー光起電力、半導体製造等の業界の需要を満たした。また中国宇宙事業における重要部品の加工に使用された。

 同プロジェクトは国家特許68件を申請し、国内外の70社超の大手企業に製品が使用され、チェコスロバキア、南アフリカ、パキスタン、台湾、インド等の国と地域に輸出されている。現在、売 上高は7億5000万元(約90億円)に達し、輸出額は672万7000ドル(約5億2000万円)に達している。情報によると、同プロジェクトの達成により、中国レーザー産業の年間生産高が100億元( 約1200億円)増加し、産業チェーンの間接的な経済効果が1000億元(約1兆2000億円)以上に達すると見られる。