疾病予防と治療研究関連トピック
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広東省と香港、幹細胞技術の臨床応用で提携

中国科技日報     2012年 4月 9日

 「粤港幹細胞・再生医学研究センター」がこのほど設立された。同センターの設立は、広東省と香港のさらなる科学技術提携となった。

 同センターの設立は中国科学院と香港大学が共同で中国科技部に申請したもので、広東省・香港が得意とする幹細胞・再生医学分野で相互補完を行うことを目的とし設立された。同 センターは幹細胞技術の臨床応用を最終目標とし、広東省・香港の関連分野の長所を集め、国際的な知名度を持つ専門的な幹細胞・再生医学研究センターを設立し、両地区の再生医学分野の国際競争力を高める。

 情報によると、中国科学院広州バイオ医薬健康研究院は、幹細胞と再生医学を重要な発展方針としており、学歴および技術レベルの高い優秀な学術チームを持つ。現在までに華南幹細胞・再生医学研究所、化 学生物学研究所が設立され、国家および地方の一連の幹細胞関連課題を担当している。動物の遺伝子大模型、膵腺発育、造血、神経、遺伝子修復、化学薬物合成等、多 能幹細胞技術の誘導を特色とする26の研究チームが結成されている。

 香港大学は幹細胞・再生医学分野で、すでに150人余りの幅広い専門を持つグループを結成している。その幹細胞・再生医学研究センターは、多様性の高い高度集約型の専門優勢を持ち、2 2件のプロジェクトで香港大学からの資金援助を得ている。香港特別行政区政府大学資金援助局はこのほど、テーマ研究プロジェクトを通じ、2件の再生医学プロジェクトに対して、5年間計1億香港ドル( 約10億6000万円)の資金援助を行った。

 情報によると、幹細胞基礎研究を得意とする広州バイオ医薬健康研究院、臨床応用を得意とする香港大学の双方は、心臓再生、血液疾病幹細胞治療、神経再生、その他の組織器官の再生といった、4 つの研究方針を定めた。