2009年07月01日-07月03日
トップ  > 科学技術ニュース>  2009年07月01日-07月03日 >  衛星追跡によるジンベイザメ研究に着手 国内初

衛星追跡によるジンベイザメ研究に着手 国内初

2009年06月30日

 農業部南海区魚政局は、ジンベイザメなど絶滅の危機に瀕している海洋生物の保護をいっそう強化する目的で、香港海洋公園、海南省水産研究所など多くの機関と共同で、国内初の人工衛星によるジンベイザメの追跡調査をスタートさせる。3頭のジンベイザメが29日、三亜で放流されたが、このうち2頭には衛星追跡用発信器が取り付けられた。6月29日、新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。

 発信器が取り付けられた2頭はいずれも、海南島東部沿海の漁民によって誤って捕獲され、傷を負った。海南省海洋漁業庁の趙中社・庁長によると、海南島の南側近海では、捕鯨中の漁民が誤ってジンベイザメを捕獲するケースが度々発生するという。2頭は、今年4月末から5月初めにかけて、万寧から三亜一帯の海域で漁民に誤って捕獲され、漁政部門とその他関係担当者が救助にあたり、傷の回復を待って、29日に海に戻された。

 ジンベイザメは世界最大の魚類。体長は平均約10メートル、大きいものは約20メートルに達し、体重は10-15トン。温暖な大洋海域の中・上層に生息するジンベイザメは、南中国海、台湾海峡、東中国海、黄海南部などの熱帯・温帯海域に主に分布している。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます