曙光信息産業有限公司は5日、中国科学院計算技術研究所と共同で開発中の高性能スパコン「曙光6000」の開発は順調に進んでおり、来年には発表され、国 家華南スパコンセンターに導入される予定であることを明らかにした。新華社のウェブサイト「新華網」が5日伝えた。
同社によると、「曙光6000」の演算処理速度は最高で1秒間に1000兆回(1000TFLOPS)を超えるとされる。同スパコンは初めて国産CPU「Loongson(竜芯)」を使用。こ れまでの国産スパコンでは最も核心となるCPUでは独自の製品を採用したことがなかった。
同社の歴軍総裁によると、「曙光6000」は現在順調に開発が進められており、2010年に発表予定。これが完成すれば、国産CPUの採用によって技術的な障害がなくなり、ス ーパーコンピューターのクラスタリング構造がペタフロップス時代に適応した改造を実現するという2つの飛躍が遂げられることになる。
歴総裁はまた、「第11次五カ年計画」期間中に、中国科学院計算技術研究所がマルチコア・マルチスレッドプロセッサの高性能CPUを打ち出せば、1000TFLOPSの「曙光6000」に 応用できるだけでなく、低消耗の高性能サーバーも構築でき、スパコンの全国産化が早まると紹介した。