2009年07月13日-07月17日
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インテルの大連工場、来年下半期に生産開始

2009年07月13日

 インテルの楊叙副総裁(中国区総経理)は10日、「第1回清華大学革新創業実践サマーキャンプ(インテル・カップ)」および「インテル世界技術創業挑戦大会」中国区選抜試合に出席した際、「 大連で建設中のインテルのチップ工場は今年末に竣工し、2010年下半期から正式に生産開始となる」と表明した。「中国証券報」が12日に伝えた。

 楊副総裁はまた、「中国市場はすでに、開発(大連チップ工場)、カプセル化テスト(成都工場)、販売の産業チェーンが形成されており、米国市場以外においては、世界で最も重要な市場といえる」と述べた。

 インテルはかつて、金融危機の影響を受け、上海のカプセル化工場を閉鎖することを宣言していた。このため、業界内では大連で建設中だったチップ工場も影響を受けるのではと心配する声が上がっていた。し かし楊副総裁は、「経済危機の影響が次第に無くなりつつあることをうれしく感じている。さらに重要なのは、インテルのチップの使用範囲が、パソコンからネットブック、携 帯などのモバイル端末へと広がっていることだ。このことはインテル製品の市場ニーズ開拓に役立つだろう」と表明した。

 インテルの大連チップ工場では65ナノメートル・プロセスを採用する。これは現在米政府が海外で採用することを認可する最高レベルの生産技術だ。大連チップ工場の投資総額は25億ドル。イ ンテルが1992年に新所在地を探し始めて以降、初めて建設したチップ工場であり、インテルがアジアで設立した初の300ミリメートルのチップ製造工場だ。

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