2009年07月20日-07月24日
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海洋科学調査船「大洋1号」、第2回世界一周調査へ出航

2009年07月20日

 中国の海洋科学調査船「大洋1号」が18日、広州の長洲埠頭から出航した。2005年の第1回世界一周調査に次ぐ、第2回世界一周海洋科学調査の旅が始まった。「科技日報」が19日に伝えた。

 今回の調査は8つの航行区間に分けられる。計21回の航海で総航程は3.5万海里、航海日数は318日に上り、2010年5月31日に青島に帰還する予定。

 調査エリアは3大洋にまたがり、ミクロネシア、エクアドル、南アフリカ、モーリシャスに停泊する。国内外の科学研究機構33カ所から308人が調査に参加し、参加機構数・人数ともに史上最多となっている。

 今調査の目標は、金属硫化物、コバルトリッチ・クラスト、多金属団塊など、海底鉱物資源の総合調査が主で、海洋環境、生物多様性の調査研究も同時に行われる。また、これまでの調査結果を基に、イ ンド洋と太平洋で発見された海底熱水エリア、熱異常エリアの総合調査も行われ、新たな海底熱水エリア、熱異常エリアの発見に向け努力する。

 科学調査スタッフによると、今回の海洋調査は、▽調査時間がこれまでで最も長い▽任務が重要▽最新の技術--という3つの試練に直面しているという。「深海地震計、水中ロボットなど、ハ イテク技術が初めて採用されました。船の後方支援、スタッフの組織、技術設備、航海の組織的管理など、全てが新しい試練です」。

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