2009年07月20日-07月24日
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月周回探査プロジェクトの科学データを研究活用へ

2009年07月21日

 科技部 高新技術発展産業化司の専門家は今月15日北京で、「863計画」の重点プロジェクト「月周回探査プロジェクトの科学データ応用と研究」の建議書に対して論証を行った。専門家は建議書作成グループの報告を聞いた後、質疑と討論を慎重に行い、直ちにプロジェクトを立ち上げることに全会一致で同意した。同プロジェクトの実施について専門家は、中国の月面データ応用の研究レベルを高め、革新的成果を生む可能性を期待するとしたほか、今後の第2期、第3期の月探査プロジェクトの際にデータを研究する上できちんとしたベースを築けると評価した。科技部のウェブサイトが21日伝えた。

 中国初の月探査プロジェクトである「嫦娥プロジェクト」の成功は、中国の宇宙開発事業にとって、人工衛星と有人宇宙飛行の成功に続くもうひとつの一里塚を立て、中国がすでに深宇宙探査能力をもつ世界の先進国の仲間入りを果たし、人類が深宇宙を平和に開発利用するための重要な一歩を踏み出したことを意味する。温家宝・総理は嫦娥プロジェクトで中国初の月面図を発表した際、月探査プロジェクトの次なる作業に対して明確な要求を打ち出すとともに、全国各方面の研究資源をフルに活用し、中国が入手した最初の月面科学探査データを役立て、科学技術の分野で一流の革新的成果を生み出すよう特に強調した。

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