2009年07月20日-07月24日
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石油精製装置の自動制御システム、国産化を実現

2009年07月21日

 中国の技術高度化計画「863計画」の先進製造技術分野における重点プロジェクト「石油化学業界重大プロジェクト自動総合制御システム」の支援のもと、中控科技集団有限公司が独自に開発、設計、施 工を手がけた、石油精製装置の自動制御システムが、中国石油化工股フェン有限公司武漢支社で専門家による検査に通過した。これにより、中国の大型石油化学装置の国産化能力は新たな段階に入った。科 技部のウェブサイトが21日伝えた。

 武漢石化が進める、この「年間500万トンを処理する石油精製装置」の自動制御システム事業には、年間500万トンの常圧蒸留や、年間120万トンのディレードコーキング、年間6万トンの硫黄回収、年 間190万トンのディーゼルオイル水素化が可能な4組の装置が含まれる。すべての装置に中国独自の知的財産権をもつECS-100シリーズ自動制御システムを採用。こ の4組の装置は昨年2月から10月にかけて相次ぎ投入された。すべての制御システムは安全で安定した信頼のおける稼動を実現し、大型石油精製装置の需要を満たしている。

 大型の主要石油精製装置に国産制御システムが使われるのは初めてで、1000万トンの製油精製、100万トンのエチレン、60万トンのテレフタル酸(PTA)など大型主要装置の開発を一層進めるべく、海 外製品の独占を打ち破る堅実な基礎を打ち立てた。

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