2009年07月20日-07月24日
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中国 太陽光発電のモデルプロジェクトがスタート

2009年07月22日

 財政部、科学技術部、国家エネルギー局は21日、中国が正式に「金太陽(太陽光発電)」モデルプロジェクトをスタートさせることを宣言した。同プロジェクトは、国内の太陽光発電の産業化・大規模化発展を加速し、新エネルギー・省エネ・環境保全など戦略的な新興産業の発展を促進し、中国の新たな経済成長ポイントを育成することが目的。新華社が21日に伝えた。

 上述の3部門はこのほど、「金太陽モデルプロジェクト実施に関する通知」を発表、財政補助・科学技術サポート・市場先導など総合的な措置を講じて、太陽光発電の産業化・大規模化発展を速めていくことを決定した。また、2-3年以内に500メガワット以上の太陽光発電モデルプロジェクトに対し、財政補助を通じたサポートを行っていく計画だ。

 「通知」では、ユーザーサイド系統連系太陽光発電システム、独立型太陽光発電、大型系統連系太陽光発電システムなどのモデルプロジェクトを重点的にサポートするほか、高純度シリコンの生産や系統連系システム(電力会社の送配電網に太陽光発電をつなぐシステム)運行など、太陽光発電の要となる技術の産業化と関連基礎エネルギー建設を重点的にサポートすることが明確に記されている。また、技術の進み具合、市場状況などに基づき、各モデルプロジェクトの補助上限を決定する。

 系統連系太陽光発電プロジェクトについては、原則として太陽光発電システムおよびその関連送配電工事にかかる投資総額の50%を補助する。うち、電気の通じていない辺境地区における独立型太陽光発電システムは、投資総額の70%を補助する。太陽光発電の要となる技術の産業化と基礎エネルギー建設プロジェクトについては、主に利子補給と補助を通じてサポートを行う。

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