2009年07月27日-07月31日
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1ペタFLOPSのスパコン、2012年までに全国の実験室に導入へ

2009年07月27日

 サッカー場数個分の大きさ、1秒間に1000兆回の計算性能(1ペタFLOPS)、国家の総合的な実力を代表するスーパーコンピュータが2012年までに全国の実験室に導入される。新華社のウェブサイト「 新華網」が24日伝えた。

 広州で24日に開かれた「科学技術協会フォーラム第27期・スパコンと技術革新フォーラム」に出席した中国計算機学会スパコン専門委員会の陳国良主任は、中国は2012年までに「 1ペタFLOPSのスパコン」を全国の実験室に導入すると明らかにした。

 華南地区の「華南スパコンセンター」は深セン市に、華北地区の実験室は天津市に、華東地区の実験室は上海に設置される。西北地区、西南地区、東北地区の設置箇所については検討中。す でに確定した3つの重点実験室は、1ペタFLOPSのスパコンの研究・開発を担当する。

 「中国のスパコンのハードウェアシステムは実際には、高性能計算で世界三位と国際的にも先端にあるが、部品を輸入に頼り、独自の知的財産権をはじめ、高 性能なソフトウェアやハイレベルな応用が欠けていることから、スパコンの発展を制約している」と陳氏は説明しつつも、「中国のスパコンの応用環境はすでに成熟し、大発展の時期を迎えている」と述べた。

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