2009年07月27日-07月31日
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内陸部の原子力発電所、着工前の準備開始

2009年07月28日

 国家核電技術公司は、第3世代原子炉「AP1000型炉」の導入が予定されている、湖北省咸寧大ハン原子力発電所、湖南省益陽桃花江原子力発電所、江西省九江彭澤原子力発電所を含む中国内陸部の原子力発電所の標準設計を確認する予備安全解析報告書(PSAR)の作成作業を始めた。中国最初の内陸部原子力発電所の建設許可証取得と主体工事の全面的な着工に向け、着実な一歩を踏み出した。科技日報が28日伝えた。

 予備安全解析報告書の作成作業は、同社の原子力発電所に対する安全審査能力を高め、第3世代原子力発電技術の消化・吸収成果を有効に検査し、実行すべきことを確実に明確にする重要な措置のひとつだ。予備安全解析報告は、初期設計の重要な一部として本格的に取り組まれる。中国の第3世代原子力発電技術の導入具合、委託プロジェクトの全体設計、安全審査などのプロセスを通じて、独立した安全審査の技術条件をひとまず整備し、最終的に独立した安全審査能力を確保するための基礎を打ち立て、中国最初のAP1000内陸部原子力発電所が最終的に安全審査に合格し、建設許可証をスムーズに取得するための保障を提供する。

 同社は今年12月31日までに、AP1000内陸部原子力発電所の初歩的な設計と安全解析報告をほぼ完成させ、技術面から中国初の内陸部原子力発電所が2010年末には主体工事を全面的に始める条件を備えるよう確保する。

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