2009年07月27日-07月31日
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内陸部最大の造船企業、海洋プロジェクト分野に進出

2009年07月30日

 武昌船舶重工業有限責任公司(以下、武船)の投資により建設された青島海西湾基地が28日に操業を開始した。内陸部最大の造船企業である同公司はこれにより、地域的な制限を突破し、海 洋プロジェクト設備などハイエンドな船舶製造分野に進出していく。新華網が28日に伝えた。

 武船の海西湾造船基地は、膠州湾の南西に位置し、水深は5メートル以上と深く、港口は広く、冬も凍結せず、水が滞ることもない。大型船舶と海洋プロジェクト建造にとって良好な条件を備えている。同 基地は06年12月に埋め立てがスタートし、08年に陸上での建設が始まった。大型ドック、600トンのクレーン、13万平方メートルの工場部分という3つの主体プロジェクトは基本的に完成している。

 武船によると、海西湾基地の主な製品は、FPSO(浮体式石油生産・貯蔵・積出設備)、SPAR(円柱型 海上石油プラットフォーム)、大規模一体化モジュール、半潜水式採掘プラットフォームなどの、海 洋石油・天然ガス採掘設備だ。また、30万トン級の大型船舶や大型水門、橋梁の鉄骨構造などの工事も並行して行っていく。1年あたりの鋼材消費量は最大で26万トン、2 015年までの生産総額は80億元に達すると見られている。

 海西湾基地の全ての工事が完了するのは2011年から2012年の予定。完成すれば、渤海周辺における国の重要な海洋プロジェクト造船基地となる。

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