2009年08月03日-08月07日
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骨格発育と骨形成をつかさどるホルモン受容体発見

2009年08月04日

 華東師範大学生命医学研究所の劉明輝教授と羅剣博士ら研究者は最新の研究で、新たなホルモン受容体--Gタンパク質共役型受容体48遺伝子が胎生期の骨格の発育や青春期の骨の形成、骨 粗しょう症に重要な影響を及ぼすことを証明した。新華社が3日伝えた。

 世界的な発育生物学の専門誌「Development」の最新号にこの研究成果が掲載。同研究は国家自然科学基金委員会と上海市科学技術委員会からの支援を受けて行われた。

 骨格の発育は、様々な遺伝子からのコントロールを受けている。人類の多くの遺伝性疾患は骨格の発育に影響する。骨の機能が乱れ、骨芽細胞による骨形成が少なくなり、破骨細胞による骨吸収が多くなれば、骨 粗しょう症などの病気になる。

 骨粗しょう症は、世界中でよく見られる病気で、統計によると、中国では45歳以上の女性の3分の1近くが程度の差こそあれ骨粗しょう症にかかっているとされる。また75歳以上の女性ではその数字が90%以 上に高まる。

 華東師範大学生命医学研究所は骨粗しょう症の基礎研究と薬選択のプラットフォームを立ち上げ、海外から人材を招き、骨粗しょう症の発生と分子メカニズムの研究のほか、安 全で効果のある薬の選択と開発に取り組み、多くの漢方薬が骨粗しょう症に効き目があることがわかった。

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