2009年08月10日-08月14日
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国内初のOPCドラムコーティングラインの開発に成功

2009年08月11日

 河北省邯郸市にある中船重工集団漢光機械厰がこのほど、中国で初めて独自の知的財産権を持つOPCドラムコーティングラインの開発に成功した。「科学網」が11日伝えた。

 OPCドラムはセレンドラムとも呼ばれ、レーザープリンターやコピー機、ファックスなどの設備の核心部品として使用されている。こ れまでOPCドラムの生産技術は米国や日本など少数の先進国が独占していて、中国は輸入に頼るしかなかった。1996年、漢光機械厰と中国科学院化学研究所が共同でOPCドラムを開発し、国家「863計画」の 重大プロジェクトに組み込まれた。21世紀に入り、同社はOPCドラムの産業化生産を実現、この製品が市場に出回ると輸入製品に大幅な値下げを強いり、中 国の大量の外貨と100億元以上の事務経費の節約に一役買った。その後、同社は製品の品質を向上させ、ついにOPCドラムの生産工程における最後の技術的な難関を克服、O PCドラムコーティングラインの自主開発を実現した。OPCドラムコーティングラインは長さ40メートル、その核心装置は自動化コーティング装置とよばれ、材料の防腐や有機溶剤の密封など多くの技術を擁する。

 3年から5年以内に、OPCドラムの生産は年間1000万本に、インクパウダーの生産は年間5000トンに達する見込みで、河北省邯郸市は中国北部最大の事務消耗品の生産基地となる。

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