中国の通信機器メーカー・中興通訊(ZTE)とケニアの携帯電話大手サファリコムは12日、ケニア市場で太陽電池式の携帯電話を共同で発売すると発表した。安 定した電力の供給が得られないケニアの多くの利用者に便宜がもたらされる。新華社のウェブサイト「新華網」が12日伝えた。
中興通訊製のこの機種は、太陽エネルギーを電源として利用できるほか、従来の充電器とも共有できる。販売価格は2999ケニア・シリング(1ドル=76.75ケニア・シリング)。
サファリコムのマイケル・ジョセフCEOは、太陽電池式の携帯電話が発売されれば、まだ電気が通っていないケニアの多くの農村部や、電気の使用量が制限されている都市部の住民に大変な便利をもたらし、商 店で携帯電話の充電をしなくて済むようになると話す。
ケニアで現在正常に電力が供給される家庭は全体の18%ほどで、農村部となるとわずか3%にとどまる。