2009年09月07日-09月11日
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奇瑞汽車 変速機など4つのコア技術開発に成功

2009年09月07日

 世界的な金融危機に対応する中で、中国の自動車メーカー・奇瑞汽車(チェリー)は自主開発に力を入れ、コア技術の開発において数多くの重大な突破口を開いた。なかでも、こ れまで国産自動車の技術的なボトルネックとされてきたオートマチックトランスミッションとエンジンの電子管理システムの開発成功によって奇瑞汽車は車台、エンジン、トランスミッション、エンジン管理システム( EMS)の4つのコア技術を完全に手に入れた。「科技日報」が7日伝えた。

 奇瑞汽車はトランスミッションの開発に6年の歳月と数億元の資金を費やし、度重なる技術の壁を乗り越え、ついに独自のノウハウを持つハイクラスのオートマチックトランスミッションを開発した。現 在建設中のオートマチックトランスミッション製造工場はすでに設備調整の段階に入り、まもなく量産が始まる。国内では最先端の6段変速機と無段変速機(CVT)が製造される。

 奇瑞汽車によるEMS自主開発プロジェクトは07年7月以降、専門家による開発が進められ、世界先端の模型に基づく組み込み開発工程のベースの上に革新を加え、2年以上の努力の末、最 初の燃料噴射システムCEMS1.0(Chery Engine Management System 1.0)の産業化を今年7月に実現した。

 同時にカーデザイン、インテリジェント・エレクトロニクスなどでも一連のブレークスルーを果たし、ミドルクラスやハイクラスの市場に進出する技術力を備えた。

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