2009年09月14日-09月18日
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国産旅客機「ARJ21-700」、第3機が初飛行に成功

2009年09月14日

 中国が独自開発した新型ジェットコミューター機「ARJ21-700」の第3機が上海で12日、初のフライトに成功した。これで青空に飛び立った国産のジェット旅客機は、昨 年11月と今年7月に次いで3機目となった。新華社のウェブサイト「新華網」が12日伝えた。

 午後1時21分、飛行機は滑走路から離陸、計画通りのテストを実施し、56分で飛行を終えて無事帰航した。今回の初フライトでは高度3000メートル、速度172ノット(1時間約318キロメートル)で 飛行。着陸後、鄧友明パイロットは「初飛行は成功。上空での作業に異常なし」と報告した。

 この3機目の国産旅客機は7月に組み立てと地上での機能テストを終え、9月3日に初めて滑走した。

 今回の飛行により、第3機で主に電源システムとアビオニクスシステムが検査され、次の第4機は米国の許可証取得に向けテスト飛行や実験が始まる予定。これまでに第1機は飛行機の性能や操縦の安定性、フ ライトコントロールシステムの検査、第2機は動力装置や燃油システム、補助動力装置などの検査を担当した。

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