2009年10月01日-10月02日
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国内初の知能型「プラントファクトリー」が完成

2009年10月16日

 中国農業科学院農業環境・持続的発展研究所でこのほど、国内初となる、知能制御をメインとした「プラントファクトリー(植物生産工場)」が開発され、長春現代農業博覧園での運営が始まった。プ ラントファクトリーの完成は、中国のハイテク農業施設分野において重大なブレイクスルーとなった。このことはまた、少数の国が掌握するプラントファクトリーの核心技術を中国も掌握したことを示し、中 国現代農業の発展に大きな影響を与えることとなる。人民網が15日に伝えた。

 ハイテク技術が集積したプラントファクトリーは、世界的にも認められた農業設備の最高の発展形態で、自然条件の制約を受けない、もしくはほとんど受けない新たな生産方式となっている。農 業用耕地を使わないため、生産物は安全で汚染もなく、操作も簡単だ。機械化が高度に進んでおり、単位面積あたりの収穫量は、一般の農地に比べて数十倍から数百倍となることから、プ ラントファクトリーは21世紀の人口、資源、環境問題を解決する重要なルートと見られており、将来の宇宙プロジェクト、月もしくはその他の星の探査プロセスにおいても食物自給の重要な手段となるとされている。

 現在この技術を掌握しているのは日本、米国、オランダなど少数の先進国のみだ。この知能制御型プラントファクトリーは、このほど開催された第7回中国国際農産品交易会と、第8回中国長春国際農業・食 品博覧会(交易会)で展示され、国務院の回良玉・副総理、農業部の孫政才・部長などの指導者から関心を集めたほか、170万人以上の来場者からも大きな反響を集めた。

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