2009年10月05日-10月09日
トップ  > 科学技術ニュース>  2009年10月05日-10月09日 >  鉄鋼など6産業の生産能力拡大プロジェクトが不許可に

鉄鋼など6産業の生産能力拡大プロジェクトが不許可に

2009年10月21日

 国家発展改革委員会など10部門は19日、一部産業の過剰な生産能力の抑制と重複建設に関する情報発表会を共同で開催した。それによると、鉄鋼、セメント、板ガラス、石炭化学工業、多結晶シリコン、風 力発電設備といった生産能力が過剰になっている産業に対し、国の関連部門は今後、生産能力拡大プロジェクトの実施を原則として認めない方針だ。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。

 関連の業界管理部門は今後、鉄鋼、セメント、板ガラス、伝統的な石炭化学工業などの産業について、エネルギー消費、環境保護、資源の総合利用などに関する参入基準を引き上げるとしている。ま た多結晶シリコン、風力発電設備などの新型産業については、参入基準をタイミングよく制定し修正して、無計画で無秩序な建設を避けるとしている。

 10部門が共同で提出した資料によると、認可を受けず勝手に用地を占領しプロジェクトを着工した場合は、法律に基づいて厳正な処分が下される。重点産業調整・振興計画や関連の産業政策の要請に合致せず、規 定のプロセスによる審査や認可を受けていないプロジェクトについては、金融機関の融資を一律に禁止する。

 10部門は発展改革委、工業情報化部、監察部、財政部、国土資源部、環境保護部、中国人民銀行(中央銀行)、国家質量監督検験検疫総局、中国銀行業監督管理委員会、中国証券監督管理委員会のことで、そ れぞれに過剰な生産能力や重複建設を抑制する職責を担う部門だ。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます