2009年10月12日-10月16日
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国内最大の風力発電ユニット 青島でラインオフ

2009年10月26日

 完全な知的所有権を有する3.0メガワット二重給電風力発電ユニットが25日、華創風力エネルギー有限公司の青島産業基地でラインオフした。これにより、同 社の風力発電機は従来の1.5メガワットから3.0メガワットにグレードアップし、同社は中国のメガワット級風力発電設備メーカーのうち、最も競争力のある企業の一つとなった。こ のことはまた中国が知的所有権を有する風力発電ユニットの開発と製造が新たな高みに到達し、風力発電設備の自主ブランドの飛躍的な発展を実現し、3 .0メガワット級の核心技術を国外企業が独占していた状況を打ち破ったことを示した。新華網が25日に伝えた。

 華創風力エネルギー有限公司の趙炳勝・董事長によると、ハイパワー風力発電機の製造には、高い技術が要求され、3.0メガワットの風力発電ユニットは現在、欧米先進国の主流となっている。中 国の風力発電ユニットメーカーの多くは、国外の風力発電ユニット生産許可証を購入する方式をとっており、導入範囲は1.0から2.0メガワット風力発電ユニットの製造技術に集中している。

 中国が自主開発する風力発電産業の発展を推進し、大容量の風力発電ユニットの国産化を実現するため、華創風力エネルギー有限公司は07年末、瀋陽工業大学と共同で、3 .0メガワット風力発電ユニットの開発・製造プロジェクトを立ち上げた。全体的な技術は科学技術部のサポート計画「海・陸環境に適応できる二重給電型可変速定周波数風力発電ユニット」の成果を採用。ユ ニットのデザイン、ギアケース、風車ブレード、発電機、制御システムなどは、中国の国情にあった、特色ある設計が取り入れられている。海岸近くや、砂嵐、低温などの環境条件に合わせた、独 自のユニット設計が完成した。

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