2009年10月12日-10月16日
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第1回中米先端工学シンポジウムが長沙市で開催

2009年10月27日

 第1回中米先端工学シンポジウムが今月19日から21日にかけ、湖南省長沙市で行われた。全米工学アカデミーのチャールズ・ヴェスト院長をはじめとする米国の科学者34人と、中 国工程院の徐匡迪院長率いる40人近くの中国の若手科学者が工学分野で注目を集める先端テーマについて深く広く議論を交わした。「科技日報」が27日伝えた。

 中米双方は第1回シンポジウムの直接対話のテーマとして、世界の発展において共に注目する工学と公共衛生の中から、▽食の安全の確保▽新エネルギー技術▽インフラ施設の持続可能な発展と防災減災▽ITS( 高度道路交通システム)—の4つの問題を選び、計17回にわたって学術報告や交流を展開した。

 新エネルギー技術をテーマとした対話では、中米の科学者がそれぞれ固体酸化物形燃料電池の素材技術と応用のほか、燃料電池の新型素材、水素貯蔵の新たな方法について説明。中国の大手エネルギー企業・神 華集団の張玉卓総裁は会議で、同社が開発を進めるクリーン・コール・テクノロジーの研究と工業化や、効率の高い低炭素化の状況について紹介した。

 中米先端工学シンポジウムは、国際的な先端工学シンポジウムから新たに分岐した会議であり、中米両国の工学院が初めて集ったハイレベルな会議となった。

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