2009年10月12日-10月16日
トップ  > 科学技術ニュース>  2009年10月12日-10月16日 >  中国の装備制造業、最も困難な時期を抜ける

中国の装備制造業、最も困難な時期を抜ける

2009年10月30日

 世界的な金融危機に対応し、経済の安定的で比較的速い発展を促進するために党中央と国務院が打ち出した各政策の実施により、設備製造業はすでに金融危機のショックと影響を克服し、最 も困難な時期を乗り越えた。積極的な要素が絶えず増加し、全体的に好調な運営の兆しがはっきりと現れ始めている。このほど行われた「2009年中国設備製造業投資・発展フォーラム」で明らかになった。「 国家重大技術設備網」が29日に伝えた。

 工業情報化部の苗ウ副部長によると、第1-3四半期、設備製造業の運営状況は全体的に安定しており、成長スピードも徐々に速まったほか、新たな好調の兆しも強まった。設 備製造業は金融危機の影響を真っ先に抜け出した業界の一つとなり、その成長スピードは全国的な工業の成長スピードよりも速かった。

 第1-3四半期のデータによると、一定規模以上の設備製造業(国有企業または年商500万元以上の非国有企業)の企業増加値は前年同期比11.2%増、うち9月は同比16.8%増だった。1 -8月の固定資産投資は38.9%増。収益総額は8.06%増で、収益が減少していた情況を打開した。うち、交通運輸設備製造業の成長は著しく、9月の成長幅は25.9%にのぼり、設 備製造業の成長に8.85ポイント貢献し、主要な推進力となった。

 苗副部長は「工業経済回復への流れが確立され、設備製造業の回復もますますはっきりとしてきた。しかし、運営において直面する環境は依然として厳しいもので、いくつかの問題には特別な注意が必要だ。問 題とは、▽機械・自動車の輸出が引き続き減少し、対外貿易の情況は依然として深刻であること▽業界の発展がアンバランスで、成長の基礎が固まっていないこと▽産業構造のアップグレードと内的動力の不足。自 主的なイノベーション能力が依然として薄弱であること▽一部の分野で固定資産投資が大きすぎ、生産能力が急激に拡大する兆候が現れていること--などだ」と述べる。(編集SN)

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます