2009年11月02日-11月06日
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中国の原子力発電容量、2020年には7千万キロワットに

2009年11月05日

 中国クリーンエネルギー国際サミットが2日に行われた。サミットに出席した中国核工業集団公司・科学技術委員会の潘自強・主任(中国工程院院士)は、「国が制定した2020年までの原子力発電設備容量目標は4000万キロワットとなっているが、科学技術界の予測では、2020年までに中国の原子力発電設備容量は7000万キロワットを超える見込みだ」と述べた。「経済参考報」が4日に伝えた。

 潘主任は将来の中国の原子力発電規模について、科学技術界による様々な予測を発表した。それによると、中国の原子力発電容量は2020年には7000万キロワット、2030年には2億キロワット、2050年には4億キロワットとなるという。

 潘主任によると、現在運行している原子力発電ユニットの設備容量は約908万キロワット。環境保護部が建設を許可した原子力発電所の総設備容量は2000万キロワット。国家発展改革委員会が準備作業を許可した原子力発電所の総設備容量は約3300万キロワットとなっている。

 潘主任は、「中国のウラン資源は、2020年までに7000万キロワットの原子力発電を実現するのに十分な量がある」と語る。

 国務院が2006年に採択した「原子力発電中長期発展計画(2005-2020年)」では、2020年までに中国の原子力発電総設備容量は4000万キロワットに達し、建設中の原子力発電所設備容量は1800万キロワットに達すると指摘されている。

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