2009年11月16日-11月20日
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海洋調査船「科学一号」、秋の調査に出発

2009年11月20日

 中国科学院海洋研究所の海洋調査船「科学一号」は18日、青島・中苑埠頭から出航し、2009年度秋の外部機関開放型近海調査をスタートさせた。中国網が19日に伝えた。

 今回の調査は国内の科学研究院・研究所、大学など5カ所から48人の科学者が参加する。調査範囲は大連・獐子島から長江河口付近までの中国近海で、水文気象、海洋科学、海洋生態、海底質などの研究を行う。同海域は陸・海の相互作用が集中している地域で、極めて複雑な物理生態環境の変化という特徴と、典型的な地域性をかねそろえ、中国近海の科学問題を研究する上で重要な意義を持つ。

 中国科学院海洋研究所は2006年から4年連続で、外部機関への開放型の海洋調査を行っており、中国近海の要となる海域において、長期的かつ多学科による総合的な観測メカニズムを確立しつつある。標準的な近海断面の周期性、連続性のデータ資料を取得するなど、中国近海の海洋環境変化、生態システムの動的変化研究に貢献を果たしている。

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